【参考資料3】新型インフルエンザ等対策政府行動計画(令和6年7月2日) (27 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41225.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第87回 7/17)《厚生労働省》 |
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実施に関する基本的な考え方等
第3節 様々な感染症に幅広く対応できるシナリオ
(1)有事のシナリオの考え方
過去に流行した新型インフルエンザや新型コロナウイルス感染症等以外の
呼吸器感染症も念頭に、中長期的に複数の感染の波が生じることも想定し、幅
広く対応できるシナリオとするため、以下の①から④までの考え方を踏まえて、
有事のシナリオを想定する。
① 特定の感染症や過去の事例のみを前提とするのではなく、新型インフルエ
ンザや新型コロナウイルス感染症等以外の新たな呼吸器感染症等が流行す
る可能性を想定しつつ、病原体の性状に応じた対策等についても考慮する。
② 病原体について限られた知見しか明らかになっていない発生初期には、感
染拡大防止を徹底し、流行状況の早期の収束を目標とする。
③ 科学的知見の集積による病原体の性状の把握、検査体制や医療提供体制の
整備、ワクチンや治療薬の普及等の状況の変化や社会経済等の状況に合わせ
て、適切なタイミングで、柔軟かつ機動的に対策を切り替えることを基本と
する。
④ 病原体の変異による病原性や感染性の変化及びこれらに伴う感染拡大の
繰り返しや対策の長期化の場合も織り込んだ想定とする。
また、有事のシナリオの想定に当たっては、病原体の性状(病原性、感染性、
薬剤感受性等)のリスク評価の大括りの分類を設け、それぞれのケースにおけ
る対応の典型的な考え方を示す 25。その上で、柔軟な対応が可能となるよう、
対策の切替えについては第3部の「新型インフルエンザ等対策の各対策項目の
考え方及び取組」の部分で具体的な対策内容の記載を行う。
新型インフルエンザ等対策の各対策項目については、予防や準備等の事前準
備の部分(準備期)と、発生後の対応のための部分(初動期及び対応期)に大
きく分けた構成とする。
(2)感染症危機における有事のシナリオ(時期ごとの対応の大きな流れ)
具体的には、前述の(1)の有事のシナリオの考え方も踏まえ、感染症の特
徴、感染症危機の長期化、状況の変化等に応じて幅広く対応するため、初動期
及び対応期を、対策の柔軟かつ機動的な切替えに資するよう以下のように区分
し、有事のシナリオを想定する。時期ごとの対応の特徴も踏まえ、感染症危機
対応を行う。
25 リスク評価の大括りの分類とそれぞれのケースにおける対応について、例として、まん延防止であれば、
第3部第6章第3節の記載を参照。
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