【参考資料3】新型インフルエンザ等対策政府行動計画(令和6年7月2日) (50 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41225.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第87回 7/17)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
出しやすくするため長期かつ継続的な研究支援体制の構築及び研究開発や
治験に係る専門人材の育成を含め、支援策について整理するとともに、研究
開発や臨床試験(治験等)の意義について国民への啓発を行う。
「ワクチン開発・生産体制強化戦略」に基づき重点的な取組が進められて
いるワクチンだけでなく、診断薬や治療薬についても、新型インフルエンザ
等対策に重要な役割を担っていることから、研究開発の一層の推進が必要で
ある。
こうした研究開発には、早期の段階で収集された疫学情報や臨床情報等が
活用されることも重要である。このためにも、JIHS を中心として、臨床研究
を行う医療機関、関連する学会、大学等の研究機関、製薬関連企業等の様々
な関係者との連携を推進することや、さらには諸外国の研究機関等との国際
的な連携が重要であることに留意して取り組む。
Ⅴ. 国際的な連携
① 新型インフルエンザ等への対応での国際的な連携の重要性
新型インフルエンザ等の情報収集や対応に当たっては、国際的な連携の
重要性がますます増していることに留意が必要である。
WHO 等の国際機関における感染症危機対応の国際的な枠組みの動向にも
目配りが必要である。
特に感染症対策では、各国が積極的に貢献し、国際社会の一員としての
役割を果たすことが、国境を越えて拡大する感染症に立ち向かう国際社会
の利益となるのみならず、自国における感染症への対応を有利にするもの
である。我が国が先進諸国と連携を図り、また、開発途上国への国際協力
等を通じて国際社会へ貢献するための施策を講じていくことが重要であ
る。
また、研究開発の観点からも国際的な連携は欠かせないものである。国
際社会においては、新型インフルエンザ等の発生後速やかにワクチンや診
断薬、治療薬等を迅速に開発するための国際連携の取組が行われている。
国際的な連携を行いながら迅速な研究開発を可能とし、こうした国際連携
による取組が円滑に進められるよう、薬機法を始めとする関連法令等に基
づく手続の簡素化や迅速化等の余地がないかを検討することも求められ
る。
②
国際的な連携の取組
新型インフルエンザ等は、国境を越えてグローバルに広がるものであり、
対応に当たっては国際的な連携が不可欠である。
- 49 -