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切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド (15 ページ)

公開元URL https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/20250331.html
出典情報 切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド(3/31)《国立長寿医療研究センター》
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3.2) 日常生活活動(ADL)

Key Points
・日常生活活動(Activities of Daily Living:ADL)は、自立した生活を
送るための基本的な活動であり、基本的 ADL と手段的 ADL に分かれる。
・ADL の評価には、Barthel Index(BI)や Functional Independence Measure
(FIM)が用いられ、BI は「できる ADL」、FIM は「している ADL」を評価する。
(FAI)などがある。Lawton は 8 項目、FAI は 15 項目で評価する。
・高齢者ではポリファーマシーにより薬原性の症状が生じ、ADL が低下することが
あるため、副作用を考慮した服薬管理が重要である。

3.2.1 日常生活活動(Activities of Daily Living:ADL)とは
ADL は、人間が独立して生活するために行う基本的な、しかも各人に共通に毎日繰り返さ
れる一連の活動や行為の総称である 1)。ADL には基本的 ADL と手段的 ADL(Instrumental
ADL:IADL)がある。基本的 ADL とは日常生活を送る上で必要な移乗や排泄、食事といった
基本的な活動であり、IADL は社会生活を営むために必要な買い物や家事、公共交通機関の
利用などより複雑な活動のことである。基本的 ADL の自立度は家庭復帰の目安となり、IADL
の自立度は生活環境への適応状態を指す 2)。
●ADL の評価
ADL の評価には、普及度が高く信頼性・妥当性の検証がなされている Barthel Index
(BI)や Functional Independence Measure(FIM)がよく用いられる。
BI3)は食事、移動、移乗、階段昇降、トイレ動作、入浴、更衣、整容、排泄、排便の 10
項目を行わせ、自立、部分介助、全介助の 3 段階 100 点満点で評価する(できる ADL の評
価)。絶対的な基準値はないが、「100 点 = 自立」、「60 点 = 部分自立」、「40 点
= 大部分介助」、「0 点 = 全介助」を意味すると言われている。
FIM4)はセルフケア、排泄コントロール、移乗、移動からなる 13 項目の運動項目と、コ
ミュニケーション、社会認知からなる 5 つの認知項目の合計 18 項目からなる。BI は“で
きる ADL”を評価するのに対して、FIM は実際の ADL 場面の介助量を評価する“している
ADL”の評価法である。採点は 7 段階(1〜7 点)で、合計 126 満点となる。7・6 点は 1 人
で行える状態、5 点は監視が必要な状態、4〜1 点は介助をどの程度行うかによって採点す
る。

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・手段的 ADL の評価には、Lawton の IADL 尺度、Frenchay Activities Index