よむ、つかう、まなぶ。
切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド (34 ページ)
出典
公開元URL | https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/20250331.html |
出典情報 | 切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド(3/31)《国立長寿医療研究センター》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための
薬物療法情報提供書作成ガイド
6.2 入院中に中止し退院後も中止を考慮する必要がある薬剤
入院中に中止される薬剤の中には、ポリファーマシー防止の観点から中止されることが
多い。この薬剤については退院後も中止が望ましい。しかしながら、退院後の医療機関での
処方に際して「処方の先祖がえり」を起こしているケースがある。退院時に病院薬剤師が退
院後のフォローアップを行う医療機関の病院薬剤師や薬局薬剤師に対して、中止となった
薬剤について、中止理由や経緯を踏まえた情報提供をあらかじめ行っておくことにより、仮
に処方内容が先祖返りしていたとしても、処方を受けた病院薬剤師や薬局薬剤師が疑義照
会をかけることができる。
薬物療法情報提供書には、中止となった経緯を具体的に記載する。
・ファモチジン錠 10mg:
89 歳と高齢で PIMs として検出し認知機能低下を考慮して中止。
(ランソプラゾール錠 15mg を代替え薬として内服)
・メロキシカム錠 5mg:
長期内服中であったが退院時カンファレンスにて疼痛訴え無いため中止。
・アセトアミノフェン錠 200mg:入院中に疼痛状況に合わせて減量ののち中止。
・テプレノンカプセル 50mg:
ランソプラゾール口腔内崩壊錠 15mg と重複内服のため中止。
・アデノシン三リン酸ナトリウム顆粒 10%、ベタヒスチン錠 6mg:
めまいの訴えなく両剤中止。
・オルメサルタン口腔内崩壊錠 20mg:
急性期病院で中止。
- 29 -
薬物療法情報提供書作成ガイド
6.2 入院中に中止し退院後も中止を考慮する必要がある薬剤
入院中に中止される薬剤の中には、ポリファーマシー防止の観点から中止されることが
多い。この薬剤については退院後も中止が望ましい。しかしながら、退院後の医療機関での
処方に際して「処方の先祖がえり」を起こしているケースがある。退院時に病院薬剤師が退
院後のフォローアップを行う医療機関の病院薬剤師や薬局薬剤師に対して、中止となった
薬剤について、中止理由や経緯を踏まえた情報提供をあらかじめ行っておくことにより、仮
に処方内容が先祖返りしていたとしても、処方を受けた病院薬剤師や薬局薬剤師が疑義照
会をかけることができる。
薬物療法情報提供書には、中止となった経緯を具体的に記載する。
・ファモチジン錠 10mg:
89 歳と高齢で PIMs として検出し認知機能低下を考慮して中止。
(ランソプラゾール錠 15mg を代替え薬として内服)
・メロキシカム錠 5mg:
長期内服中であったが退院時カンファレンスにて疼痛訴え無いため中止。
・アセトアミノフェン錠 200mg:入院中に疼痛状況に合わせて減量ののち中止。
・テプレノンカプセル 50mg:
ランソプラゾール口腔内崩壊錠 15mg と重複内服のため中止。
・アデノシン三リン酸ナトリウム顆粒 10%、ベタヒスチン錠 6mg:
めまいの訴えなく両剤中止。
・オルメサルタン口腔内崩壊錠 20mg:
急性期病院で中止。
- 29 -