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切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド (59 ページ)

公開元URL https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/20250331.html
出典情報 切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド(3/31)《国立長寿医療研究センター》
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9.5) リハビリテーション専門職

Key Points
・薬剤師とリハビリテーション専門職の連携は、ポリファーマシー患者の服薬管理
改善や生活の質向上に重要である。
・嚥下障害患者への薬剤調整のために、薬剤師とリハビリテーション専門職が連携
し、安全な服薬を支援することが重要である。
・薬剤師による薬の一包化を含めた薬剤管理は、服薬の簡便化とリスク低減に重要
である。
・認知機能が低下した患者には、服薬カレンダーを導入するなどの工夫をすること
で服薬管理が効率化できる。
・ポリファーマシーの患者においては、薬の影響で運動機能や認知機能が変動する
ことがあるため、情報共有は特に重要である。

薬剤師とリハビリテーション専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が連携する
ことで、服薬管理や処方調整がより効果的に行われる可能性を秘めており、患者の健康管理
において非常に重要である。特に、ポリファーマシーが問題となる患者に対しては、日常生
活活動の改善や生活の質の向上に大きく寄与すると思われる。
9.5.1 嚥下困難な患者への対応
嚥下障害を持つ患者に対して、リハビリテーション専門職はどのような形態であれば嚥
下できるのかについて評価している。これらの情報を薬剤師と共有することによって、薬を
嚥下しやすい形状(粉末や液体に変更するなど)に調整することが可能なのかを検討するこ
とができる。薬剤師とリハビリテーション専門職が連携することで患者が安全に薬を服用
ができる可能性が向上する。
9.5.2 複数の処方薬の管理
複数の医療機関から処方された薬を、毎回服用分だけ取り出すことは患者にとって大変
な作業である。脳血管疾患や高齢により手指機能が低下した患者にとっては、なおさらであ
る。それらの薬を薬剤師が整理し、一包化することで、服薬が容易になり、飲み忘れや重複
投薬のリスクが軽減される。特に、ポリファーマシーの患者においては、薬の種類が多いた
め、適切な整理と一包化が薬物療法の効果を最大化し、副作用のリスクを低減する上で非常
に重要である。また、患者が市販薬を使用している場合、薬剤師がその安全性を確認し、医
師に適切な処方を依頼することで、薬物相互作用のリスクを低減できる。ポリファーマシー
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多職
職種
種連
連携
携の
の重
重要
要性