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切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド (46 ページ)

公開元URL https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/20250331.html
出典情報 切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド(3/31)《国立長寿医療研究センター》
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切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための
薬物療法情報提供書作成ガイド

③ポリファーマシー解消に向けた情報共有
ポリファーマシーに関連する問題を評価するには、認知機能や身体機能、栄養状態や社
会環境などを含めた患者の全体像を把握することが求められる。そのため高齢者総合機能
評価(CGA)などを用いて総合的に評価することが重要であるが、薬剤師のみでの情報収
集は困難である。そのため、多職種間での情報共有や処方見直しの協議内容、病棟カンフ
ァレンスで行われた評価を活用し、ポリファーマシーの処方見直しを行うことが望まし
い。
④薬物の管理方法
回復期病棟入院中に実施した薬剤師による指導内容や退院時の服薬管理方法、患者の服
薬理解度を共有することは、退院後の服薬アドヒアランス低下や自己調整による病態悪
化、身体機能の低下、薬剤起因性による再入院防止に重要である。
また、退院後の薬物治療に関する情報(急性期に投与された薬物の投与期間など)や入
院中に実施できなかった処方見直し案とその理由を記載することで、院外の医療従事者に
よる適切な薬物治療の実施につながることが期待される。
文献
1)

一般社団法人日本病院薬剤師会 : 「回復期病棟における薬剤師のためのかかわり方ガイド」につい
て, 令和6年2月1日. https://www.jshp.or.jp/activity/guideline/20240201-1.pdf, 2024 年 9
月 16 日アクセス
2) 篠永浩、入退院支援を再点検!退院後を見据えた薬学管理, 退院後を見据えた入院中の薬剤管理, 薬
剤調整 ポリファーマシー対策、薬事、65(13)、91-94、2023
3) 藤原久登、入退院支援を再点検!退院後を見据えた薬学管理, 入院時(退院前), 他施設からの転
院、薬事、65(13):38-41、2023
4) 小坂鎮太郎、松村真司編 外来・病棟・地域をつなぐ ケア移行実践ガイド、医学書院、 112-134、
2022

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