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切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド (27 ページ)
出典
公開元URL | https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/20250331.html |
出典情報 | 切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド(3/31)《国立長寿医療研究センター》 |
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3
処方変更の要点
Key Points
・患者背景を十分に理解し、患者や家族とコミュニケーションの上での薬剤調整
・多職種が連携し、患者を中心に据えた包括的かつ個別化された医療の実現
・処方変更後の安全性・有効性を確保する綿密な経過観察
高齢者薬物療法の適正化の本質は、患者個々の健康状態や生活背景に合わせた薬剤選択
て、以下の要点を踏まえた処方変更を検討することが推奨される。
●薬剤リストの作成と評価
すべての薬物、OTC 医薬品、サプリメントをリスト化し、薬物名、用法用量、服用開始
日、処方期間、受診医療機関、副作用の有無などを記載する。特に慎重な投与を要する薬
物(Potentially Inappropriate Medications:PIMs)や日本版抗コリン薬リスクスケー
ル対象薬物、開始を考慮すべき薬物(Potential Prescribing Omissions:PPOs)につい
ても十分に確認し、対応する。
●服薬アドヒアランスに関連する事項の確認
かかりつけ薬局やお薬手帳の利用状況を確認し、服薬アドヒアランスや服薬管理能力
(自己管理、家族管理、他者管理など)についても確認する。
●老年症候群など薬物以外の情報の検討
認知機能、日常生活活動(Activities of Daily Living:ADL)、栄養状態、生活環境、
介護状況、排尿機能、情緒、患者・家族の希望、などを確認するために、高齢者総合機能
評価を活用し、多面的な要素の情報収集・検討を行う。
●重複処方・不要な薬物の削減
処方の簡素化を図るため、重複処方や不要な薬物を中止することが最も基本的な方法
である。長期間使用されている薬物の中には、現在の適応に合致しないものや、生理機能
の低下により副作用のリスクが高まるものが含まれている場合があり、これらを見直す
ことでリスクを低減し、適切な薬物療法の維持につなげる。
- 22 -
5
5
処変
方更
変の
更要
の点
要点
処方
を行い、薬効とリスクのバランスを最適化して生活の質を向上させることである。したがっ
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処方変更の要点
Key Points
・患者背景を十分に理解し、患者や家族とコミュニケーションの上での薬剤調整
・多職種が連携し、患者を中心に据えた包括的かつ個別化された医療の実現
・処方変更後の安全性・有効性を確保する綿密な経過観察
高齢者薬物療法の適正化の本質は、患者個々の健康状態や生活背景に合わせた薬剤選択
て、以下の要点を踏まえた処方変更を検討することが推奨される。
●薬剤リストの作成と評価
すべての薬物、OTC 医薬品、サプリメントをリスト化し、薬物名、用法用量、服用開始
日、処方期間、受診医療機関、副作用の有無などを記載する。特に慎重な投与を要する薬
物(Potentially Inappropriate Medications:PIMs)や日本版抗コリン薬リスクスケー
ル対象薬物、開始を考慮すべき薬物(Potential Prescribing Omissions:PPOs)につい
ても十分に確認し、対応する。
●服薬アドヒアランスに関連する事項の確認
かかりつけ薬局やお薬手帳の利用状況を確認し、服薬アドヒアランスや服薬管理能力
(自己管理、家族管理、他者管理など)についても確認する。
●老年症候群など薬物以外の情報の検討
認知機能、日常生活活動(Activities of Daily Living:ADL)、栄養状態、生活環境、
介護状況、排尿機能、情緒、患者・家族の希望、などを確認するために、高齢者総合機能
評価を活用し、多面的な要素の情報収集・検討を行う。
●重複処方・不要な薬物の削減
処方の簡素化を図るため、重複処方や不要な薬物を中止することが最も基本的な方法
である。長期間使用されている薬物の中には、現在の適応に合致しないものや、生理機能
の低下により副作用のリスクが高まるものが含まれている場合があり、これらを見直す
ことでリスクを低減し、適切な薬物療法の維持につなげる。
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処変
方更
変の
更要
の点
要点
処方
を行い、薬効とリスクのバランスを最適化して生活の質を向上させることである。したがっ