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切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド (33 ページ)

公開元URL https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/20250331.html
出典情報 切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド(3/31)《国立長寿医療研究センター》
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6.1 入院中に開始し退院後には中止を考慮する必要がある薬剤
入院による環境は生活リズムや食習慣の変化に起因する不眠・便秘等の症状を訴える患
者が多い。特に睡眠導入薬(ベンゾジアゼピン系など)が処方され、退院後も漫然と処方さ
れるケースがある。ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬については、本来は内服していなかっ
たケースもあり、漫然と継続内服するのではなく、可能であれば中止、難しいようであれば
レンボレキサント等への変更を考量する必要がある。中止・変更にはフォローアップが必要
不可欠であり、退院時に病院薬剤師が退院後のフォローアップを行う医療機関の病院薬剤
師や薬局薬剤師に対して、当該薬剤について、開始となった理由と今後の中止・変更につい
ての情報提供をあらかじめ行っておくことにより、不要な睡眠導入剤の漫然投与を防ぐこ
とにつながる。
薬物療法情報提供書には、入院中に開始した経緯と退院後に中止が望ましい理由、具体

・ゾルピデム口腔内崩壊錠 5mg:
入院後の入眠困難に対して服用開始となり連日服用。退院時には頓
服。退院後、睡眠状況によっては中止について検討お願いします。
・チアプリド錠 25 ㎎:
入院中、不穏・夜間せん妄にて内服開始。退院後、傾眠になるよう
であれば中止について検討お願いします。

入院中に開始される薬剤には、手術後の疼痛に対して用いられるアセトアミノフェンや
NSAIDs 等の鎮痛薬がある。されに、NSAIDs 内服に伴う消化器症状等の有害事象を予防する
ために PPI やボノプラザン錠が併用されていることがある。鎮痛薬については疼痛の状況
に関わらず、漫然と継続されることがある。さらに鎮痛剤の有害事象対策の薬剤は鎮痛剤が
中止された後も漫然と継続されることもある。当該薬剤の開始理由と今後の中止に関する
情報提供を行うことが、漫然投与の防止に重要である。

・ロキソプロフェンナトリウム錠 60mg、エソメプラゾールカプセル 20mg:
術後疼痛に対してロキソプロフェン開始、
エソメプラゾールは NSAIDs の有害事象予防のため開始。
疼痛の経過に合せて中止について検討お願いします。

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処処
方方
変変
更更
にに
対対
すす
るる
中中
止止
・・
再再
開開
等等
のの
情情
報報
提提
供供

的な中止時期を記載する。