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切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド (30 ページ)

公開元URL https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/20250331.html
出典情報 切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド(3/31)《国立長寿医療研究センター》
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切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための
薬物療法情報提供書作成ガイド

【患者基本情報】
既往歴:アルツハイマー型認知症、過活動膀胱、高血圧、心房細動
82 歳 女性

体重 55kg

151mmHg/82mmHg

【入院前】
1.アムロジピン錠 2.5mg 1 錠 分 1 朝食後
2.ドネペジル口腔内崩壊錠 5mg 1 錠 分 1 朝食後
3.ソリフェナシン錠 5mg

1錠

分1

夕食後

4.アピキサバン錠 2.5mg 2 錠 分 2 朝夕食後
5.エソメプラゾールカプセル 10mg

1C

6.モビコール配合内用剤 LD

分 1 夕食後

2包

分 1 朝食後

【退院時】
1.アムロジピン錠 2.5mg 1 錠 分 1 朝食後
2.アピキサバン錠 2.5mg 2 錠 分 2 朝夕食後
3.エソメプラゾールカプセル 10mg

1C

分 1 朝食後

4.モビコール配合内用剤 LD

<処方薬剤変更の要点>
(中止提案)
ソリフェナシン錠:過活動膀胱の症状改善を目的に処方。
排尿症状は改善したが、副作用として口渇や便秘が出現。
メマンチン錠開始後に頻尿症状が改善されたため、ソリフェナシン錠
を徐々に中止。
(処方変更提案)
ドネペジル錠→メマンチン口腔内崩壊錠:頻尿や夜間失禁の増加が見られ、中止を検討。
中等度アルツハイマー型認知症であり、ご家族
の強い希望があったため中止せず、メマンチン
錠への変更を実施。

<フォローアップが必要な点>
・認知機能:ドネペジル錠→メマンチン口腔内崩壊錠開始後の有効性・安全性の確認。
・排尿症状:ドネペジル錠、ソリフェナシン錠中止後の頻尿および夜間失禁の経過。
・便の性状:ソリフェナシン錠中止による便秘改善の確認。

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