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資料1-3 ニフェジピン 調査結果報告書及び添付文書 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29305.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第19回 11/22)《厚生労働省》
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本薬が推奨されている。
米国からの 2019 年の報告では、妊娠高血圧症候群において重症域の高血圧の存在が母体死亡
に有意に関連していたことが報告 13)され、妊娠中のより厳格な血圧コントロールが求められるよ
うになった。2020 年のシステマティックレビューでは、妊娠中の重症域の高血圧に対して推奨さ
れている経口降圧薬はニフェジピンのみであった。14)
さらに、
「妊娠と薬情報センター」に設置された「情報提供ワーキンググループ」
(以下、
「ワー
キンググループ」
)において、Ca 拮抗薬の国内使用実態を調査したところ、レセプト情報・特定健
診等情報データベースにおける処方数、
「妊娠と薬情報センター」の相談件数、日本高血圧学会高
血圧専門医に対するアンケート調査結果(参考資料 1~3)から、妊娠年齢女性に対して Ca 拮抗
薬のうち本薬及びアムロジピンが頻用されていることが推察された。
今般、医療環境や最新の知見を含めた以上の背景に加え、日本循環器学会より妊婦禁忌の解除
の要望を受けたことも踏まえ、ワーキンググループは、本薬の添付文書における「妊婦(妊娠 20
週未満)又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。
」の注意喚起の適正性について、
検討するに至った。

[参考資料 1]
レセプト情報・特定健診等情報データベースを利用した処方数の集計
レセプト情報・特定健診等情報データベース(通称:NDB)は、厚生労働省により電子化され
たレセプト情報並びに特定健診・特定保健指導情報を収集し構築されたデータベースである。NDB
にはレセプトデータ及び特定健康診査、特定保健指導のデータが蓄積されており、これらの貴重
なデータを利活用可能なように NDB オープンデータとして統計資料が公表されている。
① Ca 拮抗薬の処方状況
第 4 回 NDB オープンデータ(平成 29 年度 4 月~平成 30 年 3 月診療分)の薬剤データ(内服、
外用、注射それぞれにつき、外来院内、外来院外、入院ごとに、薬価収載の基準単位に基づき、薬
効分類別に処方数の上位 100 を紹介したもの)から、Ca 拮抗薬の内服において、入院、外来(院
内処方)、外来(院外処方)のデータを利用し集計を行った。女性 20-59 歳での数量は、入院 本
薬 1,143,996、アムロジピン 1,400,531、シルニジピン 102,550、ジルチアゼム 94,570、ベニジピン
78,433、アゼルニジピン 26,817、外来(院内処方)本薬 9,320,095、アムロジピン 49,348,014、ベニ
ジピン 3,234,165、シルニジピン 2,729,342、ジルチアゼム 1,668,531、アゼルニジピン 1,155,617、
エホニジピン 158,512、ニルバジピン 155,463、外来(院外処方)本薬 34,240,637、アムロジピン
124,861,872、ベニジピン 7,582,923、ジルチアゼム 6,539,371、シルニジピン 4,548,963、アゼルニジ
ピン 2,799,658、エホニジピン 464,177)であった。

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