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資料1-3 ニフェジピン 調査結果報告書及び添付文書 (69 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29305.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第19回 11/22)《厚生労働省》 |
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(2)その他の副作用
次のような副作用が認められた場合には、投与を中止するな
ど適切な処置を行うこと。
副作用の頻度
頻度不明
0. 1~5%未満
肝
臓注)
腎
臓注) クレアチニン BUN 上昇
上昇
循
環
0. 1%未満
AST(GOT) 黄疸
上 昇、ALT
(GPT)上昇、
Al-P 上昇
器 悪寒
顔面潮紅、熱 胸 部 痛注)、 頻
感、 の ぼ せ、 脈、 頻 尿、 発
潮 紅、 動 悸、 汗
血圧低下、起
立 性 低 血 圧、
浮 腫( 下 肢、
顔面等)
精神神経系 筋痙攣、異常 頭 痛、 め ま 眠 気、 不 眠、
感覚、振戦
い、倦怠感
脱力感、四肢
しびれ感
消
化
器 鼓腸
悪 心・ 嘔 吐、 上 腹 部 痛注)、
便秘、食欲不 下痢、腹部不
快 感、 口 渇、
振
胸やけ
過 敏 症注) 光線過敏症 12)、 発疹、そう痒
紫斑、血管浮
腫
口
腔
代謝異常
注)
血
呼
そ
高血糖
液注) 血 小 板 減 少、
貧血、白血球
減少
吸
の
器 呼 吸 困 難注)、
咳 嗽、 鼻 出
血、鼻閉
他 女性化乳房注)、
眼 痛、 筋 肉
痛、 関 節 痛、
関節腫脹、勃
起不全
【薬物動態】
健常男子 6 例にセパミット細粒(ニフェジピンとして 10mg)を単回経口投
与したときの血漿中未変化体濃度は、投与 30 分後で最高値 120. 2ng/mL に
達し、その後、半減期約 90 分で血中より消失した。また、投与量の約 70%
が 24 時間以内に尿中に排泄された 15)。
【臨床成績】
歯肉肥厚
注)
7. 小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は
確立していない。
8. 過量投与
徴候と症状:過量投与に関する情報は少ないが、主要な臨床症
状として過度の血圧低下等が引き起こされる可能性がある。ま
た、肝機能障害があると症状が遷延することがある。
処置:本剤の急性中毒に対しては、通常、胃洗浄もしくは催吐、
下剤及び活性炭の投与などの初期治療を行う。心電図や呼吸機
能等のモニターを行いながら、下肢の挙上、また、必要に応じ
て輸液、カルシウムの静注、昇圧剤の投与など積極的な支持・
対症療法を行う。なお、蛋白結合率が高いので、強制利尿、血
液透析等は本剤の除去にはそれほど有用ではないと考えられる。
9. 適用上の注意
服用時:本剤をかみ砕いて服用しないこと。
10. その他の注意
外国においてニフェジピン(徐放剤を除く)に関し、急性心筋
梗塞及び不安定狭心症等の患者を対象にした複数文献報告を用
いたメタアナリシスの結果、高用量(1 日 80mg)投与群で非心
臓死を含む全死亡へのリスク比が増加したとの報告 13)や、高齢
の高血圧症患者を対象にした観察研究で、本剤投与群の生存率
が他の降圧剤投与群と比べて低かったとの報告 14)がある。
1. 本態性高血圧症
本態性高血圧症患者を対象とし、セパミット細粒を 1. 5~3. 0g/日、1 日
3 回経口投与した一般臨床試験において有意の降圧効果を認め、本剤の有
用性が認められた 4~7)。
2. 狭心症
狭心症患者を対象とし、セパミット細粒を 1. 5~3. 0g/日、1 日 3 回経口
投与した一般臨床試験において、本剤の種々の狭心症に対する有用性が
認められた 8~10)。
【薬効薬理】
視力異常(霧
視等)
注)投与を中止すること。
5. 高齢者への投与
高齢者では低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察し
ながら慎重に投与すること。[一般に過度の降圧は好ましくない
とされている(脳梗塞等が起こるおそれがある)]
6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(1)
妊婦(妊娠 20 週未満)又は妊娠している可能性のある婦人
には投与しないこと。
[動物実験において、催奇形性及び胎
児毒性が報告されている]
(2)
妊娠 20 週以降の妊婦に投与する場合には、治療上の有益性
が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]
投与に際しては、最新の関連ガイドライン等を参照しつつ、
急激かつ過度の血圧低下とならないよう、長時間作用型製剤
の使用を基本とし、剤形毎の特徴を十分理解した上で投与す
ること。また、母体や胎児及び新生児の状態を十分に観察し、
過度の血圧低下や胎児胎盤循環の低下等の異常が認められた
場合には適切な処置を行うこと。[妊婦への投与例において、
過度の血圧低下等が報告されている]
(3)
硫酸マグネシウム水和物の注射剤を併用する場合には、血圧
等を注意深くモニタリングすること。
[併用により、過度の
血圧低下や神経筋伝達遮断の増強があらわれることがある]
(4)
授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場
合には授乳を中止させること。
[母乳中へ移行することが報
告されている]
ニフェジピンは血管平滑筋に直接作用し、細胞内への Ca2+ の流入を抑制す
ることにより血管拡張作用を発現する。
1. 血圧降下作用
(1)ニ フ ェ ジ ピ ン を 自 然 発 症 高 血 圧 ラ ッ ト、 腎 性 高 血 圧 ラ ッ ト 及 び
DOCA-食塩負荷高血圧ラットに経口投与したところ、いずれの高血
圧ラットに対しても速やかな、かつ用量依存的な降圧作用を示した
が、正常血圧ラットの血圧にはほとんど影響を及ぼさなかった。心拍
数は、降圧に伴い軽度の増加が認められた 16, 17)。
ニフェジピン 10mg/kg/日を自然発症高血圧ラットに単回経口投与
(2)
したとき、投与後 15 分以内に血圧の下降がみられ、28 日間連続経口
投与しても耐性は認められなかった 18)。
(3)高血圧症患者に対して本剤 10mg を経口投与したところ、投与 15 分
後の測定で有意な降圧作用がみられ、投与 30 分後に最大効果を示す
ような速効性降圧作用が認められた 19)。
(4)本態性高血圧症患者に対して、本剤を 1 日 3 回(1 回 5~10mg)長期
間経口投与したところ、降圧作用の減弱は認められなかった 4)。
(5)
ニフェジピンは、麻酔イヌへの十二指腸内投与で腎血流量を有意に増
加させた 20)。
2. 冠血流量増加作用
(1)ニフェジピンは、麻酔イヌへの静脈内投与又は十二指腸内投与によ
り、冠血流量及び冠静脈洞酸素分圧を増加させた 20, 21)。
(2)
ニフェジピンは、麻酔イヌへの静脈内投与により、用量依存的に血圧
及び左室内圧を下降させ、心仕事量を減少させた 22)。
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次のような副作用が認められた場合には、投与を中止するな
ど適切な処置を行うこと。
副作用の頻度
頻度不明
0. 1~5%未満
肝
臓注)
腎
臓注) クレアチニン BUN 上昇
上昇
循
環
0. 1%未満
AST(GOT) 黄疸
上 昇、ALT
(GPT)上昇、
Al-P 上昇
器 悪寒
顔面潮紅、熱 胸 部 痛注)、 頻
感、 の ぼ せ、 脈、 頻 尿、 発
潮 紅、 動 悸、 汗
血圧低下、起
立 性 低 血 圧、
浮 腫( 下 肢、
顔面等)
精神神経系 筋痙攣、異常 頭 痛、 め ま 眠 気、 不 眠、
感覚、振戦
い、倦怠感
脱力感、四肢
しびれ感
消
化
器 鼓腸
悪 心・ 嘔 吐、 上 腹 部 痛注)、
便秘、食欲不 下痢、腹部不
快 感、 口 渇、
振
胸やけ
過 敏 症注) 光線過敏症 12)、 発疹、そう痒
紫斑、血管浮
腫
口
腔
代謝異常
注)
血
呼
そ
高血糖
液注) 血 小 板 減 少、
貧血、白血球
減少
吸
の
器 呼 吸 困 難注)、
咳 嗽、 鼻 出
血、鼻閉
他 女性化乳房注)、
眼 痛、 筋 肉
痛、 関 節 痛、
関節腫脹、勃
起不全
【薬物動態】
健常男子 6 例にセパミット細粒(ニフェジピンとして 10mg)を単回経口投
与したときの血漿中未変化体濃度は、投与 30 分後で最高値 120. 2ng/mL に
達し、その後、半減期約 90 分で血中より消失した。また、投与量の約 70%
が 24 時間以内に尿中に排泄された 15)。
【臨床成績】
歯肉肥厚
注)
7. 小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は
確立していない。
8. 過量投与
徴候と症状:過量投与に関する情報は少ないが、主要な臨床症
状として過度の血圧低下等が引き起こされる可能性がある。ま
た、肝機能障害があると症状が遷延することがある。
処置:本剤の急性中毒に対しては、通常、胃洗浄もしくは催吐、
下剤及び活性炭の投与などの初期治療を行う。心電図や呼吸機
能等のモニターを行いながら、下肢の挙上、また、必要に応じ
て輸液、カルシウムの静注、昇圧剤の投与など積極的な支持・
対症療法を行う。なお、蛋白結合率が高いので、強制利尿、血
液透析等は本剤の除去にはそれほど有用ではないと考えられる。
9. 適用上の注意
服用時:本剤をかみ砕いて服用しないこと。
10. その他の注意
外国においてニフェジピン(徐放剤を除く)に関し、急性心筋
梗塞及び不安定狭心症等の患者を対象にした複数文献報告を用
いたメタアナリシスの結果、高用量(1 日 80mg)投与群で非心
臓死を含む全死亡へのリスク比が増加したとの報告 13)や、高齢
の高血圧症患者を対象にした観察研究で、本剤投与群の生存率
が他の降圧剤投与群と比べて低かったとの報告 14)がある。
1. 本態性高血圧症
本態性高血圧症患者を対象とし、セパミット細粒を 1. 5~3. 0g/日、1 日
3 回経口投与した一般臨床試験において有意の降圧効果を認め、本剤の有
用性が認められた 4~7)。
2. 狭心症
狭心症患者を対象とし、セパミット細粒を 1. 5~3. 0g/日、1 日 3 回経口
投与した一般臨床試験において、本剤の種々の狭心症に対する有用性が
認められた 8~10)。
【薬効薬理】
視力異常(霧
視等)
注)投与を中止すること。
5. 高齢者への投与
高齢者では低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察し
ながら慎重に投与すること。[一般に過度の降圧は好ましくない
とされている(脳梗塞等が起こるおそれがある)]
6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(1)
妊婦(妊娠 20 週未満)又は妊娠している可能性のある婦人
には投与しないこと。
[動物実験において、催奇形性及び胎
児毒性が報告されている]
(2)
妊娠 20 週以降の妊婦に投与する場合には、治療上の有益性
が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]
投与に際しては、最新の関連ガイドライン等を参照しつつ、
急激かつ過度の血圧低下とならないよう、長時間作用型製剤
の使用を基本とし、剤形毎の特徴を十分理解した上で投与す
ること。また、母体や胎児及び新生児の状態を十分に観察し、
過度の血圧低下や胎児胎盤循環の低下等の異常が認められた
場合には適切な処置を行うこと。[妊婦への投与例において、
過度の血圧低下等が報告されている]
(3)
硫酸マグネシウム水和物の注射剤を併用する場合には、血圧
等を注意深くモニタリングすること。
[併用により、過度の
血圧低下や神経筋伝達遮断の増強があらわれることがある]
(4)
授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場
合には授乳を中止させること。
[母乳中へ移行することが報
告されている]
ニフェジピンは血管平滑筋に直接作用し、細胞内への Ca2+ の流入を抑制す
ることにより血管拡張作用を発現する。
1. 血圧降下作用
(1)ニ フ ェ ジ ピ ン を 自 然 発 症 高 血 圧 ラ ッ ト、 腎 性 高 血 圧 ラ ッ ト 及 び
DOCA-食塩負荷高血圧ラットに経口投与したところ、いずれの高血
圧ラットに対しても速やかな、かつ用量依存的な降圧作用を示した
が、正常血圧ラットの血圧にはほとんど影響を及ぼさなかった。心拍
数は、降圧に伴い軽度の増加が認められた 16, 17)。
ニフェジピン 10mg/kg/日を自然発症高血圧ラットに単回経口投与
(2)
したとき、投与後 15 分以内に血圧の下降がみられ、28 日間連続経口
投与しても耐性は認められなかった 18)。
(3)高血圧症患者に対して本剤 10mg を経口投与したところ、投与 15 分
後の測定で有意な降圧作用がみられ、投与 30 分後に最大効果を示す
ような速効性降圧作用が認められた 19)。
(4)本態性高血圧症患者に対して、本剤を 1 日 3 回(1 回 5~10mg)長期
間経口投与したところ、降圧作用の減弱は認められなかった 4)。
(5)
ニフェジピンは、麻酔イヌへの十二指腸内投与で腎血流量を有意に増
加させた 20)。
2. 冠血流量増加作用
(1)ニフェジピンは、麻酔イヌへの静脈内投与又は十二指腸内投与によ
り、冠血流量及び冠静脈洞酸素分圧を増加させた 20, 21)。
(2)
ニフェジピンは、麻酔イヌへの静脈内投与により、用量依存的に血圧
及び左室内圧を下降させ、心仕事量を減少させた 22)。
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