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資料1-3 ニフェジピン 調査結果報告書及び添付文書 (65 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29305.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第19回 11/22)《厚生労働省》 |
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薬剤名等
ジゴキシン
シメチジン
ジルチアゼム
トリアゾール系抗真菌剤
イトラコナゾール
フルコナゾール等
リファンピシン
フェニトイン
カルバマゼピン
タクロリムス
シクロスポリン
HIVプロテアーゼ阻害剤
サキナビル
リトナビル等
キヌプリスチン・ダルホ
プリスチン
硫酸マグネシウム水和物
(注射剤)
[9.5.3 参照]
グレープフルーツジュー
ス
臨床症状・措置方法
ジゴキシンの血中濃度が上昇
することがある。
ジゴキシン中毒症状(悪心・
嘔吐、頭痛、視覚異常、不整
脈等)が認められた場合、症
状に応じジゴキシンの用量を
調節又は本剤の投与を中止す
るなど適切な処置を行う。
本剤の血中濃度が上昇し、作
用が増強されることがある。
患者の状態を注意深く観察
し、過度の血圧低下や頻脈等
の症状が認められた場合、本
剤を減量又はシメチジンの投
与を中止するなど適切な処置
を行う。
本剤の血中濃度が上昇し、作
用が増強されることがある。
患者の状態を注意深く観察
し、過度の血圧低下等の症状
が認められた場合、本剤を減
量又はジルチアゼムの投与を
中止するなど適切な処置を行
う。
本剤の血中濃度が上昇し、作
用が増強されることがある。
患者の状態を注意深く観察
し、過度の血圧低下や浮腫等
の症状が認められた場合、本
剤を減量又はトリアゾール系
抗真菌剤の投与を中止するな
ど適切な処置を行う。
本剤の有効血中濃度が得られ
ず、作用が減弱することがあ
る。
患者の状態を注意深く観察
し、血圧上昇や狭心症発作の
悪化等の症状が認められた場
合、他剤への変更又はリファ
ンピシン、フェニトイン、カ
ルバマゼピンの投与を中止す
るなど適切な処置を行う。
タクロリムスの血中濃度が上
昇することがある。
患者の状態を注意深く観察
し、腎機能障害等の症状が認
められた場合、タクロリムス
の用量を調節又は本剤の投与
を中止するなど適切な処置を
行う。
歯肉肥厚があらわれやすいと
の報告がある。
患者の状態を注意深く観察
し、歯肉肥厚が認められた場
合、本剤又はシクロスポリン
の投与を中止するなど適切な
処置を行う。
本剤のAUCが上昇すること
が予想される。
患者の状態を注意深く観察
し、過度の血圧低下等の症状
が認められた場合、本剤を減
量するなど適切な処置を行
う。
本剤の血中濃度が上昇し、作
用が増強されるおそれがあ
る。
患者の状態を注意深く観察
し、過度の血圧低下等の症状
が認められた場合、本剤を減
量するなど適切な処置を行
う。
過度の血圧低下や神経筋伝達
遮断の増強があらわれること
がある。
本剤の血中濃度が上昇し、作
用が増強されることがある。
患者の状態を注意深く観察
し、過度の血圧低下等の症状
が認められた場合、本剤を減
量するなど適切な処置を行
う。またグレープフルーツ
ジュースとの同時服用をしな
いように注意する。
11.1 重大な副作用
11.1.1 紅皮症(剥脱性皮膚炎)
(頻度不明)
11.1.2 無顆粒球症、血小板減少(いずれも頻度不明)
11.1.3 ショック(頻度不明)
11.1.4 意識障害(頻度不明)
血圧低下に伴う一過性の意識障害があらわれることがある。
11.1.5 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があら
われることがある。
11.2 その他の副作用
機序・危険因子
機序は完全には解明されてい
ないが、ジゴキシンの腎及び
腎外クリアランスが減少する
ためと考えられている。
シメチジンが肝血流量を低下
させ、本剤の肝ミクロソーム
での酵素代謝を抑制する一方
で、胃酸を低下させ、本剤の
吸収を増加させるためと考え
られている。
0.1〜5%未満
AST上昇、ALT上
昇、Al-P上昇
腎臓
BUN上昇
循環器
のぼせ、動悸、浮腫
(下肢、顔面等)、熱
感、頻尿
精神神経系 頭痛、めまい、倦怠
感、四肢しびれ感
消化器
悪心・嘔吐、食欲不
振、便秘、上腹部痛
過敏症
そう痒、発疹
0.1%未満
肝臓
発現機序の詳細は不明である
が、ジルチアゼムが本剤の肝
代謝(チトクロームP450酵素
系)反応を抑制し、クリアラ
ンスを低下させるためと考え
られている。
発現機序の詳細は不明である
が、トリアゾール系抗真菌剤
が本剤の肝代謝(チトクロー
ムP450酵素系)反応を抑制
し、クリアランスを低下させ
るためと考えられている。
口腔
代謝異常
血液
呼吸器
その他
リファンピシン、フェニトイ
ン、カルバマゼピンにより誘
導された肝薬物代謝酵素(チ
トクロームP450)が本剤の代
謝を促進し、クリアランスを
上昇させるためと考えられて
いる。
白血球減少
頻度不明
黄疸
クレアチニン上昇
顔面潮紅、潮紅、胸 血圧低下、起立性低血圧、悪
部痛、頻脈、発汗
寒
眠気
下痢、口渇
不眠、脱力感、筋痙攣、異常
感覚、振戦
腹部不快感、胸やけ、鼓腸
光線過敏症 4)、紫斑、血管浮
腫
歯肉肥厚
高血糖
血小板減少、貧血
呼吸困難、咳嗽、鼻出血、鼻
閉
視力異常(霧視等)、女性化
乳房、眼痛、筋肉痛、関節
痛、関節腫脹、勃起不全
13. 過量投与
13.1 症状
過量投与に関する情報は少ないが、主要な臨床症状として過度
の血圧低下等が引き起こされる可能性がある。また、肝機能障
害があると症状が遷延することがある。
13.2 処置
蛋白結合率が高いので、強制利尿、血液透析等は本剤の除去に
はそれほど有用ではないと考えられる。
発現機序の詳細は不明である
が、本剤がタクロリムスの肝
代謝(チトクロームP450酵素
系)反応を抑制し、クリアラ
ンスを低下させるためと考え
られている。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 本剤をかみ砕かず服用するよう指導すること。
14.1.2 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよ
う指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道
粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併
症を併発することがある。
発現機序の詳細は不明である
が、両剤の相加的な作用によ
るものと考えられている。
発現機序の詳細は不明である
が、本剤とこれらの薬剤の肝
代謝酵素が同じ(CYP3A4)
であるため、競合的に拮抗
し、本剤の代謝が阻害される
可能性があると考えられてい
る。
キヌプリスチン・ダルホプリ
スチンが、CYP3A 4 を 阻 害
し、本剤のクリアランスを低
下させるためと考えられてい
る。
16. 薬物動態
16.1 血中濃度
健康成人に本剤を経口投与したときのニフェジピン血漿中濃度は図のとおりであり、
緩徐な立ちあがりと持続性が認められた。
なお1回10〜20mgを1日2回経口投与することにより、有効血漿中濃度はほぼ24時間持
続する5)。
併用により降圧作用や神経筋
伝達遮断作用が増強されると
考えられている。
グレープフルーツジュースに
含まれる成分が、CYP3A4を
阻害し、本剤のクリアランス
を低下させるためと考えられ
ている。
16.4 代謝
本剤は主にCYP3A4によって酸化される6)。[10. 参照]
16.5 排泄
本剤は主として尿中へまた一部は糞中へ排泄される。尿中への排泄率は24時間で60〜
70%であり、大部分が酸化・加水分解された代謝物であった5)。
11. 副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、
異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行
うこと。
-2-
17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
〈本態性高血圧症、腎性高血圧症〉
17.1.1 国内一般臨床試験
本態性高血圧症及び腎性高血圧症を対象とした一般臨床試験での本剤の有効率(「下
降」以上、判定不能例は除く)は80.4%(366例/455例)であった。臨床検査値異常
を含む副作用の発現率は14.6%(86例/590例)であり、主な副作用はのぼせ
(2.7%)、AST上昇(2.4%)、頭痛(2.2%)、ALT上昇(2.0%)であった7)-10)。
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ジゴキシン
シメチジン
ジルチアゼム
トリアゾール系抗真菌剤
イトラコナゾール
フルコナゾール等
リファンピシン
フェニトイン
カルバマゼピン
タクロリムス
シクロスポリン
HIVプロテアーゼ阻害剤
サキナビル
リトナビル等
キヌプリスチン・ダルホ
プリスチン
硫酸マグネシウム水和物
(注射剤)
[9.5.3 参照]
グレープフルーツジュー
ス
臨床症状・措置方法
ジゴキシンの血中濃度が上昇
することがある。
ジゴキシン中毒症状(悪心・
嘔吐、頭痛、視覚異常、不整
脈等)が認められた場合、症
状に応じジゴキシンの用量を
調節又は本剤の投与を中止す
るなど適切な処置を行う。
本剤の血中濃度が上昇し、作
用が増強されることがある。
患者の状態を注意深く観察
し、過度の血圧低下や頻脈等
の症状が認められた場合、本
剤を減量又はシメチジンの投
与を中止するなど適切な処置
を行う。
本剤の血中濃度が上昇し、作
用が増強されることがある。
患者の状態を注意深く観察
し、過度の血圧低下等の症状
が認められた場合、本剤を減
量又はジルチアゼムの投与を
中止するなど適切な処置を行
う。
本剤の血中濃度が上昇し、作
用が増強されることがある。
患者の状態を注意深く観察
し、過度の血圧低下や浮腫等
の症状が認められた場合、本
剤を減量又はトリアゾール系
抗真菌剤の投与を中止するな
ど適切な処置を行う。
本剤の有効血中濃度が得られ
ず、作用が減弱することがあ
る。
患者の状態を注意深く観察
し、血圧上昇や狭心症発作の
悪化等の症状が認められた場
合、他剤への変更又はリファ
ンピシン、フェニトイン、カ
ルバマゼピンの投与を中止す
るなど適切な処置を行う。
タクロリムスの血中濃度が上
昇することがある。
患者の状態を注意深く観察
し、腎機能障害等の症状が認
められた場合、タクロリムス
の用量を調節又は本剤の投与
を中止するなど適切な処置を
行う。
歯肉肥厚があらわれやすいと
の報告がある。
患者の状態を注意深く観察
し、歯肉肥厚が認められた場
合、本剤又はシクロスポリン
の投与を中止するなど適切な
処置を行う。
本剤のAUCが上昇すること
が予想される。
患者の状態を注意深く観察
し、過度の血圧低下等の症状
が認められた場合、本剤を減
量するなど適切な処置を行
う。
本剤の血中濃度が上昇し、作
用が増強されるおそれがあ
る。
患者の状態を注意深く観察
し、過度の血圧低下等の症状
が認められた場合、本剤を減
量するなど適切な処置を行
う。
過度の血圧低下や神経筋伝達
遮断の増強があらわれること
がある。
本剤の血中濃度が上昇し、作
用が増強されることがある。
患者の状態を注意深く観察
し、過度の血圧低下等の症状
が認められた場合、本剤を減
量するなど適切な処置を行
う。またグレープフルーツ
ジュースとの同時服用をしな
いように注意する。
11.1 重大な副作用
11.1.1 紅皮症(剥脱性皮膚炎)
(頻度不明)
11.1.2 無顆粒球症、血小板減少(いずれも頻度不明)
11.1.3 ショック(頻度不明)
11.1.4 意識障害(頻度不明)
血圧低下に伴う一過性の意識障害があらわれることがある。
11.1.5 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があら
われることがある。
11.2 その他の副作用
機序・危険因子
機序は完全には解明されてい
ないが、ジゴキシンの腎及び
腎外クリアランスが減少する
ためと考えられている。
シメチジンが肝血流量を低下
させ、本剤の肝ミクロソーム
での酵素代謝を抑制する一方
で、胃酸を低下させ、本剤の
吸収を増加させるためと考え
られている。
0.1〜5%未満
AST上昇、ALT上
昇、Al-P上昇
腎臓
BUN上昇
循環器
のぼせ、動悸、浮腫
(下肢、顔面等)、熱
感、頻尿
精神神経系 頭痛、めまい、倦怠
感、四肢しびれ感
消化器
悪心・嘔吐、食欲不
振、便秘、上腹部痛
過敏症
そう痒、発疹
0.1%未満
肝臓
発現機序の詳細は不明である
が、ジルチアゼムが本剤の肝
代謝(チトクロームP450酵素
系)反応を抑制し、クリアラ
ンスを低下させるためと考え
られている。
発現機序の詳細は不明である
が、トリアゾール系抗真菌剤
が本剤の肝代謝(チトクロー
ムP450酵素系)反応を抑制
し、クリアランスを低下させ
るためと考えられている。
口腔
代謝異常
血液
呼吸器
その他
リファンピシン、フェニトイ
ン、カルバマゼピンにより誘
導された肝薬物代謝酵素(チ
トクロームP450)が本剤の代
謝を促進し、クリアランスを
上昇させるためと考えられて
いる。
白血球減少
頻度不明
黄疸
クレアチニン上昇
顔面潮紅、潮紅、胸 血圧低下、起立性低血圧、悪
部痛、頻脈、発汗
寒
眠気
下痢、口渇
不眠、脱力感、筋痙攣、異常
感覚、振戦
腹部不快感、胸やけ、鼓腸
光線過敏症 4)、紫斑、血管浮
腫
歯肉肥厚
高血糖
血小板減少、貧血
呼吸困難、咳嗽、鼻出血、鼻
閉
視力異常(霧視等)、女性化
乳房、眼痛、筋肉痛、関節
痛、関節腫脹、勃起不全
13. 過量投与
13.1 症状
過量投与に関する情報は少ないが、主要な臨床症状として過度
の血圧低下等が引き起こされる可能性がある。また、肝機能障
害があると症状が遷延することがある。
13.2 処置
蛋白結合率が高いので、強制利尿、血液透析等は本剤の除去に
はそれほど有用ではないと考えられる。
発現機序の詳細は不明である
が、本剤がタクロリムスの肝
代謝(チトクロームP450酵素
系)反応を抑制し、クリアラ
ンスを低下させるためと考え
られている。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 本剤をかみ砕かず服用するよう指導すること。
14.1.2 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよ
う指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道
粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併
症を併発することがある。
発現機序の詳細は不明である
が、両剤の相加的な作用によ
るものと考えられている。
発現機序の詳細は不明である
が、本剤とこれらの薬剤の肝
代謝酵素が同じ(CYP3A4)
であるため、競合的に拮抗
し、本剤の代謝が阻害される
可能性があると考えられてい
る。
キヌプリスチン・ダルホプリ
スチンが、CYP3A 4 を 阻 害
し、本剤のクリアランスを低
下させるためと考えられてい
る。
16. 薬物動態
16.1 血中濃度
健康成人に本剤を経口投与したときのニフェジピン血漿中濃度は図のとおりであり、
緩徐な立ちあがりと持続性が認められた。
なお1回10〜20mgを1日2回経口投与することにより、有効血漿中濃度はほぼ24時間持
続する5)。
併用により降圧作用や神経筋
伝達遮断作用が増強されると
考えられている。
グレープフルーツジュースに
含まれる成分が、CYP3A4を
阻害し、本剤のクリアランス
を低下させるためと考えられ
ている。
16.4 代謝
本剤は主にCYP3A4によって酸化される6)。[10. 参照]
16.5 排泄
本剤は主として尿中へまた一部は糞中へ排泄される。尿中への排泄率は24時間で60〜
70%であり、大部分が酸化・加水分解された代謝物であった5)。
11. 副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、
異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行
うこと。
-2-
17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
〈本態性高血圧症、腎性高血圧症〉
17.1.1 国内一般臨床試験
本態性高血圧症及び腎性高血圧症を対象とした一般臨床試験での本剤の有効率(「下
降」以上、判定不能例は除く)は80.4%(366例/455例)であった。臨床検査値異常
を含む副作用の発現率は14.6%(86例/590例)であり、主な副作用はのぼせ
(2.7%)、AST上昇(2.4%)、頭痛(2.2%)、ALT上昇(2.0%)であった7)-10)。
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