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資料1-3 ニフェジピン 調査結果報告書及び添付文書 (66 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29305.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第19回 11/22)《厚生労働省》
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23. 主要文献
1)Bursztyn, M., et al.:Arch. Intern. Med. 1986;146:397
2)Elkayam, U., et al.:Circulation., 1990;82:1954-1961
3)Kleinbloesem, C. H., et al.:Clin. Pharmacol. Ther. 1986;40:21-28
4)Zenarola, P., et al.:Dermatologica. 1991;182:196-198
5)小川暢也ほか:医学と薬学. 1984;12:643-649
6)Muller-Enoch D.:Arzneim.-Forsch./Drug Res. 1999;49:470-475
7)国府達郎ほか:診療と新薬. 1984;21:2287-2304
8)梶原長雄ほか:臨床と研究. 1985;62:1592-1598
9)西崎良知ほか:新薬と臨床. 1985;34:219-226
10)堺 幹太ほか:医学と薬学. 1985;13:163-169
11)国府達郎ほか:医学のあゆみ. 1985;132:894-922
12)水野 康ほか:新薬と臨床. 1985;34:73-81
13)小田島秀夫ほか:医学と薬学. 1984;12:1833-1845
14)戸嶋裕徳ほか:臨床と研究. 1985;62:568-574
15)梶原長雄:薬理と治療. 1985;13:857-876
16)神原啓文ほか:薬理と治療. 1985;13:2231-2253
17)Ishii, H., et al.:Eur. J. Pharmacol. 1980;64:21-29
18)Morita, T., et al.:Arzneim.-Forsch./Drug Res. 1982;32:1047-1052
19)Kubo, T., et al.:J. Pharmacobio-Dyn. 1981;4:294-300
20)小川明男ほか:医学と薬学. 1984;11:187-192
21)増山善明ほか:基礎と臨床. 1984;18:4551-4560
22)森田富範ほか:基礎と臨床. 1979;13:2879-2882
23)原田篤実ほか:基礎と臨床. 1985;19:1105-1110
24)森田富範ほか:基礎と臨床. 1978;12:3041-3046
25)Morita, T., et al.:Arzneim.-Forsch./Drug Res. 1982;32:1053-1056
26)外畑 巌ほか:臨床薬理. 1985;16:735-748

17.1.2 国内二重盲検比較試験
本態性高血圧症を対象とした二重盲検比較試験での本剤の有効率(「下降」以上、判
定不能例は除く)は80.6%(162例/201例)であった。臨床検査値異常を含む副作用
の発現率は17.4%(39例/224例)であり、主な副作用は頭痛(3.6%)、悪心・嘔吐
(3.1%)、のぼせ(2.7%)、動悸(2.2%)、AST上昇(2.2%)、ALT上昇(2.2%)
であった11)。
〈狭心症〉
17.1.3 国内一般臨床試験
狭心症を対象とした一般臨床試験での本剤の有効率(「改善」以上、判定不能例は除
く)は75.5%(142例/188例)であった。臨床検査値異常を含む副作用の発現率は
14.7%(31例/211例)であり、主な副作用はのぼせ(2.8%)、AST上昇(2.4%)で
あった12)-15)。
17.1.4 国内二重盲検比較試験
狭心症を対象とした二重盲検比較試験での本剤の有効率(「改善」以上、判定不能例
は除く)は71.8%(28例/39例)であった。臨床検査値異常を含む副作用の発現率は
8.9%(5例/56例)であり、主な副作用はのぼせ(5.4%)であった16)。
18. 薬効薬理
18.1 作用機序
ニフェジピンは血管平滑筋に直接作用し、細胞内へのCa2+の流入を抑制することに
より血管拡張作用を発現する。
18.2 血圧降下作用
18.2.1 ニフェジピンを自然発症高血圧ラット、腎性高血圧ラット及びDOCA-食塩負
荷高血圧ラットに経口投与したところ、いずれの高血圧ラットに対しても速やかな、
かつ用量依存的な降圧作用を示したが、正常血圧ラットの血圧にはほとんど影響を及
ぼさなかった。心拍数は、降圧に伴い軽度の増加が認められた16),17)。
18.2.2 ニフェジピン10mg/kg/日を自然発症高血圧ラットに単回経口投与したとき、
投与後15分以内に血圧の下降がみられ、28日間連続経口投与しても耐性は認められな
かった19)。
18.2.3 本態性高血圧症患者に対して本剤10mgを単回投与したところ、有意な降圧と全
末梢血管抵抗の有意な低下を認めた20)。
18.2.4 本態性高血圧症患者に本剤を1日2回投与(1回10〜20mg)した血圧日内変動試
験の結果、図に示すように降圧作用の持続性が認められ、その結果は翌朝投与時まで
持続した21)。

24. 文献請求先及び問い合わせ先
日本ジェネリック株式会社 お客さま相談室
〒100-6739 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号
TEL 0120-893-170 FAX 0120-893-172
26. 製造販売業者等
26.1 製造販売元

18.2.5 ニフェジピンは、麻酔イヌへの十二指腸内投与で腎血流量を有意に増加させた22)。
18.2.6 腎性高血圧症患者に本剤を1日2回投与(1回10〜20mg)したところ、有意な降
圧と安定した血圧のコントロールが得られた。また、血清クレアチニンを指標とした
腎機能に変化を認めなかった23)。
18.3 冠血流量増加作用
18.3.1 ニフェジピンは、麻酔イヌへの静脈内投与又は十二指腸内投与により、冠血流
量及び冠静脈洞酸素分圧を増加させた22),24)。
18.3.2 ニフェジピンは、麻酔イヌへの静脈内投与により、用量依存的に血圧及び左室
内圧を下降させ、心仕事量を減少させた25)。
18.3.3 労作性狭心症患者に本剤30mgを単回投与したところ、運動時間は有意に持続し
た。運動時間増分の推移は、血漿中ニフェジピン濃度とよく対応していた26)。
19. 有効成分に関する理化学的知見
一般名:ニフェジピン(Nifedipine)
化学名:Dimethyl 2, 6-dimethyl-4-(2-nitrophenyl)-1, 4-dihydropyridine-3,
5-dicarboxylate
分子式:C17H18N2O6
分子量:346.33
性 状:黄色の結晶性の粉末で、におい及び味はない。アセトン又はジクロロメタン
に溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又は酢酸(100)にやや溶け
にくく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。光によっ
て変化する。
構造式:



点:172〜175℃

22. 包装
〈セパミット®-Rカプセル10〉
PTP:100カプセル(10カプセル×10)、1,000カプセル(10カプセル×100)、2,800カ
プセル(14カプセル×200)
バラ:1,000カプセル(プラスチック容器)
〈セパミット®-Rカプセル20〉
PTP:100カプセル(10カプセル×10)
バラ:1,000カプセル(プラスチック容器)

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