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資料1-3 ニフェジピン 調査結果報告書及び添付文書 (68 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29305.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第19回 11/22)《厚生労働省》
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ジルチアゼム

トリアゾール系抗
真菌剤
イトラコナゾール
フルコナゾール等

リファンピシン
フェニトイン
カルバマゼピン

本剤の血中濃度が上
昇し、作用が増強さ
れることがある。
患者の状態を注意深
く観察し、過度の血
圧低下等の症状が認
められた場合、本剤
を減量又はジルチア
ゼムの投与を中止す
るなど適切な処置を
行う。

発現機序の詳細は
不明であるが、ジ
ルチアゼムが本剤
の肝代謝(チトク
ロ ー ム P450 酵 素
系)反応を抑制し、
クリアランスを低
下させるためと考
えられている。

本剤の血中濃度が上
昇し、作用が増強さ
れることがある。
患者の状態を注意深
く観察し、過度の血
圧低下や浮腫等の症
状が認められた場
合、本剤を減量又は
トリアゾール系抗真
菌剤の投与を中止す
るなど適切な処置を
行う。

発現機序の詳細は
不明であるが、ト
リアゾール系抗真
菌剤が本剤の肝代
謝(チトクローム
P450 酵素系)反応
を抑制し、クリア
ランスを低下させ
るためと考えられ
ている。

本剤の有効血中濃度 リ フ ァ ン ピ シ ン、
が得られず、作用が フェニトイン、カ
減 弱 す る こ と が あ ルバマゼピンによ
る。
り誘導された肝薬
患者の状態を注意深 物代謝酵素(チト
く観察し、血圧上昇 クローム P450)が
や狭心症発作の悪化 本剤の代謝を促進
等の症状が認められ し、クリアランス
た場合、他剤への変 を上昇させるため
更又はリファンピシ と 考 え ら れ て い
ン、 フ ェ ニ ト イ ン、 る。
カルバマゼピンの投
与を中止するなど適
切な処置を行う。

タクロリムス

タクロリムスの血中
濃度が上昇すること
がある。
患者の状態を注意深
く観察し、腎機能障
害等の症状が認めら
れた場合、タクロリ
ムスの用量を調節又
は本剤の投与を中止
するなど適切な処置
を行う。

発現機序の詳細は
不明であるが、本
剤がタクロリムス
の肝代謝(チトク
ロ ー ム P450 酵 素
系)反応を抑制し、
クリアランスを低
下させるためと考
えられている。

シクロスポリン

歯肉肥厚があらわれ 発現機序の詳細は
やすいとの報告があ 不明であるが、両
る。
剤の相加的な作用
患者の状態を注意深 によるものと考え
く観察し、歯肉肥厚 られている。
が 認 め ら れ た 場 合、
本剤又はシクロスポ
リンの投与を中止す
るなど適切な処置を
行う。

HIV プロテアーゼ
阻害剤
サキナビル
リトナビル等

本 剤 の AUC が 上 昇
することが予想され
る。
患者の状態を注意深
く観察し、過度の血
圧低下等の症状が認
められた場合、本剤
を減量するなど適切
な処置を行う。

キ ヌ プ リ ス チ ン・ 本剤の血中濃度が上 キ ヌ プ リ ス チ ン・
ダルホプリスチン 昇し、作用が増強さ ダルホプリスチン
れるおそれがある。 が、CYP3A4 を 阻
患者の状態を注意深 害し、本剤のクリ
く観察し、過度の血 アランスを低下さ
圧低下等の症状が認 せるためと考えら
められた場合、本剤 れている。
を減量するなど適切
な処置を行う。
硫酸マグネシウム 過度の血圧低下や神 併用により降圧作
水和物(注射剤) 経筋伝達遮断の増強 用や神経筋伝達遮
があらわれることが 断作用が増強され
ある。

「妊婦、産婦、 ると考えられてい
授 乳 婦 等 へ の 投 与 」 る。
の項参照)
グレープフルーツ 本剤の血中濃度が上 グレープフルーツ
ジュース
昇し、作用が増強さ ジュースに含まれ
る成分が、CYP3A4
れることがある。
患者の状態を注意深 を阻害し、本剤の
く観察し、過度の血 クリアランスを低
圧低下等の症状が認 下させるためと考
められた場合、本剤 えられている。
を減量するなど適切
な処置を行う。また
グレープフルーツ
ジュースとの同時服
用をしないように注
意する。
4. 副作用
市 販 後 の 一 般 臨 床 試 験 等 に よ る 調 査 症 例 1, 281 例 中 166 例
(13. 0%)に副作用がみられた。主な副作用は、ほてり・のぼせ
感(2. 7 %)、 顔 面 潮 紅(2. 2 %)、 頭 痛・ 頭 重(1. 5 %)、 動 悸
(1. 3 %)、 め ま い(1. 3 %)、 悪 心・ 嘔 吐(0. 6 %)、 胸 や け
(0. 5%)、立ちくらみ(0. 5%)等であった 4~11)。
(1)
重大な副作用
次のような副作用(頻度不明)があらわれることがある。こ
のような副作用があらわれた場合には投与を中止し、適切な
処置を行うこと。
1)紅皮症(剥脱性皮膚炎)
2)無顆粒球症、血小板減少
3)ショック:ショックを起こすことがあるので、観察を十分
に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な
処置を行うこと。
4)意識障害:血圧低下に伴う一過性の意識障害があらわれる
ことがあるので、異常が認められた場合には投与を中止
し、適切な処置を行うこと。
5)肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)
、γ-GTP
の上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある
ので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与
を中止し、適切な処置を行うこと。

発現機序の詳細は
不明であるが、本
剤とこれらの薬剤
の肝代謝酵素が同
じ(CYP3A4) で
あるため、競合的
に拮抗し、本剤の
代謝が阻害される
可能性があると考
えられている。

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