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参考資料2 障害者差別解消法福祉事業者向けガイドライン(令和6年3月厚生労働大臣決定) (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40742.html
出典情報 社会保障審議会 障害者部会(第141回 7/4)《厚生労働省》
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高次脳機能障害
交通事故や脳血管障害などの病気により、脳にダメージを受けることで生じる認知
や行動に生じる障害。身体的には障害が残らないことも多く、外見では分かりにくい
ため「見えない障害」とも言われている。
〔主な特性〕
・以下の症状が現れる場合がある
記憶障害:すぐに忘れてしまったり、新しい出来事を覚えることが苦手なため、何
度も同じことを繰り返したり質問したりする
注意障害:集中力が続かなかったり、ぼんやりしてしまったりして、何かをすると
ミスが多く見られる
二つのことを同時にしようとすると混乱する
主に左側で、食べ物を残す、障害物に気が付かないことなどがある
遂行機能障害:自分で計画を立てて物事を実行したり、効率よく順序立てたりでき
ない
社会的行動障害:ささいなことでイライラしてしまい、興奮しやすい
こだわりが強く表れる、欲しいものを我慢できない
思い通りにならないと大声を出したり、時に暴力をふるったりする
病識欠如:上記のような症状があるという認識が乏しく、できるつもりで行動して
トラブルになる
・失語症を伴う場合がある(失語症の項を参照)
・片麻痺や運動失調等の運動障害や眼や耳の損傷による感覚障害を持つ場合がある
〔主な対応〕
・本障害に詳しいリハビリテーション専門医やリハ専門職、高次脳機能障害支援普及
拠点機関、家族会等に相談する
・記憶障害
手がかりがあると思い出しやすいので、手帳やメモ、アラームを利用したり、ル
ートマップを持ち歩いてもらったりする
自分でメモを取ってもらい、双方で確認する
残存する受傷前の知識や経験を活用する(例えば、過去に記憶している自宅周囲

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