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参考資料2 障害者差別解消法福祉事業者向けガイドライン(令和6年3月厚生労働大臣決定) (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40742.html
出典情報 社会保障審議会 障害者部会(第141回 7/4)《厚生労働省》
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「幻覚」や「妄想」が特徴的な症状だが、その他にも様々な生活のしづらさが障害
として表れることが知られている
・陽性症状
幻覚:実態がなく他人には認識できないが、本人には感じ取れる感覚のこと
なかでも、自分の悪口やうわさ、指図する声等が聞こえる幻聴が多い
妄想:明らかに誤った内容を信じてしまい、周りが訂正しようとしても受け入れ
られない考えのこと。誰かにいやがらせをされているという被害妄想、周
囲のことが何でも自分に関係しているように思える関係妄想などがある
・陰性症状
意欲が低下し、以前からの趣味や楽しみにしていたことに興味を示さなくなる
疲れやすく集中力が保てず、人づきあいを避け引きこもりがちになる
入浴や着替えなど清潔を保つことが苦手となる

など

・認知や行動の障害:
考えがまとまりにくく何が言いたいのか分からなくなる
相手の話の内容がつかめず、周囲にうまく合わせることができない

など

〔主な対応〕
・統合失調症は脳の病気であることを理解し、病気について正しい知識を学ぶ必要が
ある
・薬物療法が主な治療となるため、内服を続けるために配慮する
・社会との接点を保つことも治療となるため、本人が病気と付き合いながら、他人と
交流したり、仕事に就くことを見守る
・一方で、ストレスや環境の変化に弱いことを理解し、配慮した対応を心掛ける
・一度に多くの情報が入ると混乱するので、伝える情報は紙に書くなどして整理して
ゆっくり具体的に伝えることを心掛ける
・症状が強い時には無理をさせず、しっかりと休養をとることや、速やかに主治医を
受診することなどを促す

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