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参考資料2 障害者差別解消法福祉事業者向けガイドライン(令和6年3月厚生労働大臣決定) (34 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40742.html
出典情報 社会保障審議会 障害者部会(第141回 7/4)《厚生労働省》
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逃れるために、また飲んでしまう
〔主な対応〕
・本人に病識がなく(場合によっては家族も)、アルコール依存症は治療を必要とす
る病気であるということを、本人・家族・周囲が理解する
・周囲の対応が結果的に本人の飲酒につながってしまう可能性があるため、家族も同
伴の上で、アルコール依存症の専門家に相談する
・一度断酒しても、再度飲酒してしまうことが多いため、根気強く本人を見守る

○認知症
〔主な特性〕
・認知症とは、単一の病名ではなく、種々の原因となる疾患により記憶障害など認知
機能が低下し、生活に支障が出ている状態である
・原因となる主な疾患として、 アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小
体型認知症、前頭側頭型認知症等がある
・認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)と呼ばれる症状(歩き周り、不穏、興奮、
幻覚、妄想など)がある
〔主な対応〕
・認知症は誰もがなりうるものであり、家族や身近な人が認知症になることなどを含
め、多くの人にとって身近なものであることを理解する
・認知症の人を個性、想い、人生の歴史等を持つ主体として尊重し、各々の意思や価値観
に共感し、できないことではなく、できることやできる可能性のあることに目を向け
て、本人が有する力を最大限に活かしながら、地域社会の中で本人のなじみの暮らし方
やなじみの関係が継続できるよう、伴走者として支援していく

・早期に気付いて適切に対応していくことができるよう、小さな異常を感じたときに
速やかに適切な機関に相談できるようにする
・認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)には 、何らかの意味があり、その人からの
メッセージとして聴くことが重要であり、BPSD の要因として、さまざまな身体
症状、孤立・不安、不適切な環境・ケア、睡眠や生活リズムの乱れなどにも目を向
ける

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