資料1-2-3-5 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(交互接種に係る報告症例・基礎疾患等及び症例経過) (117 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00043.html |
出典情報 | 第80回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第5回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(6/10)《厚生労働省》 |
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栓症からの肺血栓塞栓症と診断。加療目的に入院。入院後、肺血栓塞栓
症、右下肢深部静脈血栓症、右肺梗塞、肺高血圧に対し、エリキュース
20 mg/日を 7 日投与し、以後 10 mg/日投与。座位で冷汗、頻発、Sat 低
下出現し、血栓が動いたか再塞栓が疑われた。ショックなし。
日付不明
その後、経時的に洞調律となり、 Sat 改善、酸素も減量でき
た。Wenckebach AV block も徐々に減少。凝固線溶系に異常なく、抗リ
ン脂質抗体症候群も抗好中球細胞質抗体も否定。他にもヘパリン起因性
血小板減少症、免疫性血小板減少症、播種性血管内凝固症候群が除外さ
れた。糖尿病も脂質異常もなし。特に血栓症素因はなく、タイミング的
に本剤接種後の血栓症からの深部静脈血栓症、肺塞栓が否定できない。
2022/03/16
Plt 18.1 に回復。D-dimer 10.4、LDH 165、BNP 96.0 に改
善。超音波検査で肺高血圧は消失、TR 23.8 mmHg。AR moderate。右膝窩
に器質化血栓残存。
2022/03/17 酸素も離脱でき、血圧・HR も安定し、退院。症状の軽快を
認めた。退院時にエリキュース錠 2.5 mg 4 錠分 2 を 26 日分処方。
肺血栓塞栓症、右肺梗塞、右下肢深部静脈血栓症の転帰は、軽快。肺高
血圧症の転帰は、回復。三尖弁閉鎖不全症、失神、低酸素血症、Wen
ckebach
AV
block、胆嚢腺筋腫症、肝嚢胞、両腎嚢胞
の転帰は、不明。
追跡調査予定なし。
【胸部-下肢血管造影 CT 検査】(検査日:2022/03/09)
所見
・両側肺動脈主幹部から右肺上中下葉枝、左肺上下葉枝に filling
defect を認め、肺塞栓と考えられる。
・右大腿静脈からヒラメ静脈内に血栓を疑う。
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