参考資料1-7 浜口班の議論における参考資料(令和3年10月25日開催)(令和3年度第6回安全技術調査会参考資料1-2) (103 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27504.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会安全技術調査会(令和4年度第2回 8/23)《厚生労働省》 |
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及び 2 回目とも SD を接種された集団(SDSD)と、初回に LD を接種され 2 回目に SD を接種された集
団(LDSD)とを一つの集団として取り扱う計画とした(7.R.2.1.1 項参照)。結果的に、両接種レジメン
では VE が異なった(7.R.2.2.1.1 項参照)ものの、CI は重なっており、また、認められた差異には接種
間隔が寄与していると示唆されること(7.R.2.2.1.3 項参照)から、有効性の差が初回接種の用量に起因す
るものであることを示すエビデンスはないと考える。なお、LDSD 接種集団はすべて非高齢者であった。
免疫原性の結果について、LDSD 接種集団においては接種間隔 8 週以下の被験者がほとんど認められ
なかったが、接種間隔 9~12 週の部分集団における本剤 2 回接種後のシュードウイルス中和抗体価は、
SDSD 解析対象集団及び LDSD 解析対象集団で類似していた(7.R.2.2.1.3 項表 35 参照)。
以上のことから、2 回目に SD 接種を受けた集団を一つの主要解析対象集団として扱ったことは妥当
であったと考える。
また、機構は、本剤の COVID-19 発症予防効果と中和抗体価の関連性について説明するよう求め、申
請者は以下のように回答した。
併合解析における免疫原性は一部の被験者のみで評価しており、2021 年 2 月 26 日時点で、免疫原性
解析対象集団において COVID-19 陽性が確認された被験者のうち、シュードウイルス中和抗体価及び実
ウイルス中和抗体価が測定されたのはそれぞれ 4 例及び 1 例のみであった。したがって、この限られた
部分集団では、COVID-19 発症予防効果と中和抗体価との関係性について意味のある解析を実施するこ
とは困難と考える。しかしながら、利用可能なデータの集積を待って COVID-19 発症予防効果と中和抗
体価との関係性について分析を行う予定である。
② 細胞性免疫について
申請者は、以下のように説明した。
SDSD + LDSD 血清反応陰性免疫原性解析対象集団における IFN-γ ELISpot 法による S タンパク質に特
異的な T 細胞応答を評価した結果、IFN-γ スポット形成細胞数(SFC)の幾何平均[両側 95%CI]は、本
剤の初回接種後 28 日では 607.7[518.8, 711.9]SFC/106 PBMC、2 回目接種後 28 日では 421.6[344.5, 516.0]
SFC/106 PBMC であり、本剤の 1 回接種後に T 細胞応答の誘導が認められたが、2 回目接種による T 細
胞応答の増強は認められなかった。
また、COV001 試験及び COV002 試験で本剤 SDSD の接種を受けた被験者における細胞内サイトカイ
ン染色法による S タンパク質に特異的な T 細胞応答の評価では、本剤初回及び 2 回目接種後 28 日にお
いて Th1 サイトカイン(IFN-γ、IL-2 及び TNF-α)の増加が認められた一方、Th2 サイトカイン(IL-4 及
び IL-13)はほとんど増加せず、本剤接種後に S タンパク質特異的な Th1 優位の免疫応答が認められた。
機構は、以下のように判断した。
本剤の COVID-19 発症予防効果と中和抗体価の関連性についてはさらなる情報収集及び評価が必要と
考えるものの、被験者背景によらずいずれの部分集団においても、本剤 SD の接種により免疫反応が認
められ、2 回接種によりさらなる中和抗体価の上昇が認められた。
LDSD 解析対象集団において本剤 2 回目接種後の中和抗体価が SDSD 解析対象集団と比べて見かけ上
高か ったものの 、接種間隔 の影響を考 慮すると中 和抗体価は 両集団間で 類似してい たことから
(7.R.2.2.1.3 項)、本申請において本剤の有効性及び安全性を評価するにあたり、LDSD 接種集団と SDSD
接種集団を一つの集団として評価したことについて問題はなかったものと考える。
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バキスゼブリア筋注_アストラゼネカ株式会社_特例承認に係る報告書
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