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参考資料1-7 浜口班の議論における参考資料(令和3年10月25日開催)(令和3年度第6回安全技術調査会参考資料1-2) (180 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27504.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会安全技術調査会(令和4年度第2回 8/23)《厚生労働省》
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1.TTS の診断と治療の手引き サマリー
1)診断から治療までのフローチャート

(ver 2.0, 2021 年 6 月 2 日)








治療の遅れは転帰を悪化させる恐れがあるため、鑑別診断を進めつつ速やかに TTS の治療を開始する。
非典型的な脳出血やくも膜下出血の場合は TTS の可能性を考慮する。
出血性梗塞、点状出血、皮下出血など出血傾向を伴う場合もある。
TTS の診断は、TTS 以外の疾患を除外することが重要であり、確実な鑑別のためには血栓止血の専門家に相談する。
血小板数はおよそ 15 万/μL 未満で、3 万/μL 以下になることがある
脳静脈血栓症(脳出血を伴うこともある)や内臓静脈血栓症(門脈系血栓(症))のほかにも、肺血栓塞栓症、深部
静脈血栓症、大動脈内血栓、脳梗塞、急性心筋梗塞などが報告されている。
§ D-ダイマーが著増(基準値上限の 4 倍以上)の場合 TTS の可能性が高い。ただし、D-ダイマーが軽度上昇(基準値上
限の 1-2 倍程度)の TTS 症例も報告されているため、D-ダイマー著増は診断には必須ではない。出血傾向に注意す
べき TTS が報告されているので、必要に応じて、凝固活性化マーカー(SF や TAT)、FDP、プラスミノゲン、PIC、
α2PI などを追加測定することを考慮する。
|| 除外すべき疾患は、血栓性微小血管症(血栓性血小板減少性紫斑病や溶血性尿毒症症候群など)、免疫性血小板減少
症、播種性血管内凝固、抗リン脂質抗体症候群、発作性夜間ヘモグロビン尿症、悪性腫瘍、血液がん など
¶ 血小板減少、血栓症に加え、抗血小板第 4 因子(PF4)抗体検査(ELISA 法) が陽性の場合は TTS の確定診断とな
る。ただし、本手引き作成時点では検査の提出先、実施施設を調整中であり、決定次第、改定する。
†† TTS は否定的であるが偽陰性の可能性も否定できない。また経時的に TTS に進行する場合もあるため、上記検査
を適宜再検し、推移をみる。

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