よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料1-7 浜口班の議論における参考資料(令和3年10月25日開催)(令和3年度第6回安全技術調査会参考資料1-2) (159 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27504.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会安全技術調査会(令和4年度第2回 8/23)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

情報収集を確実に行うことにより当該事象の発現状況の把握が可能と考える旨に加え、海外から得られ
るデータベース調査の結果等も含めて本事象のリスクを継続的に評価したい旨を説明し、最終的に機構
の判断は専門委員により支持された。
以上の専門委員の意見について、機構は申請者に伝達し、申請者は、製造販売後の安全性情報の収集
及び評価、並びに医療従事者、被接種者等への情報提供について、適切に対応する旨を回答した。
なお、申請者から、血栓性イベントの国内での背景発現率について以下のとおり説明された。
株式会社

が保有する

データベースを用い、2014 年 12 月から 2021 年 11 月までの血小

板減少症を伴う血栓症等の発生率(/10 万人年)を年次ごとに年代別に算出した。解析対象は、毎年の 12
月を起点として少なくとも過去 1 年間の在籍が確認され、起点以降の 1 年間の追跡が可能な者とした。
当該解析年次(計 5 年次)における、年代別の国内での血小板減少症を伴う血栓症の発生率は、10~19
歳で 0.402~1.391/10 万人年、20~29 歳で 0.223~0.713/10 万人年、30~39 歳で 0.526~1.205/10 万人年、
40~49 歳で 0.383~2.468/10 万人年、50~59 歳で 1.540~3.101/10 万人年、60~69 歳で 3.121~9.326/10 万
人年、70~74 歳で 2.574~18.755/10 万人年の範囲内であった。また、当該解析年次(計 5 年次)におけ
る、年代別の国内での CVST(血小板減少症の有無を問わない)の発生率は、10~19 歳で 0.000~0.418/10
万人年、20~29 歳で 0.180~0.890/10 万人年、30~39 歳で 0.351~0.904/10 万人年、40~49 歳で 0.785~
1.208/10 万人年、50~59 歳で 0.264~1.820/10 万人年、60~69 歳で 0.602~2.808/10 万人年、70~74 歳で
0.000~12.502/10 万人年の範囲内であった。
製造販売後の調査等の詳細な計画については、1.7 項で議論する。

1.4

臨床的位置付け及び特殊な集団に対する接種について

専門協議では、専門委員より、報告(1)の「7.R.3.3 特殊な集団における安全性について」及び「7.R.4
臨床的位置付け及び特殊な集団に対する接種について」の機構の判断を支持する意見に加えて、以下の
意見が出された。
現在本邦で使用可能な SARS-CoV-2 ワクチンは、流通、配送及び保管に制約がある中で、管理体制



の確立が律速となっている地域もある。本剤は 2~8℃で冷蔵保管可能な製剤であり、より迅速に幅
広いワクチン接種促進につながるものと考える。
妊婦への接種について、妊娠末期や出産直後は CVT を発症するリスクが高くなるため、血栓症を起



こす可能性がある本剤よりも、報告のない他剤の選択が可能であれば、他剤の推奨も行うべきであ
る。あるいは出産前 1 カ月の接種は控える等の対応でもよいかもしれない。
機構は、妊婦への接種について、現状では妊婦に本剤を接種した際のエビデンスはなく、一般的にこ
れらの集団では血栓症の発現リスクが高いとされるものの、本剤接種によりリスクがさらに高まるかは
不明である旨、したがって、審査において何らかの注意喚起を設定することは難しいため、年齢や接種
間隔と同様、実運用にあたっては、公的ワクチン接種プログラムの中で適切に対応されるものと考えて
いる旨を説明し、最終的に機構の判断は専門委員により支持された。

1.5

効能・効果について

報告(1)の「7.R.5 効能・効果について」の機構の判断は、専門委員より支持された。
106
バキスゼブリア筋注_アストラゼネカ株式会社_特例承認に係る報告書

159