参考資料1-7 浜口班の議論における参考資料(令和3年10月25日開催)(令和3年度第6回安全技術調査会参考資料1-2) (105 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27504.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会安全技術調査会(令和4年度第2回 8/23)《厚生労働省》 |
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(シュードウイルスを用いた中和抗体分析法)(免疫原性解析対象集団、DCO2)
LDSD
SDSD
SDSD+LDSD
接種間隔
本剤群
対照群
本剤群
本剤群
N
2079
1536
1706
373
n/Nsub
17/32
20/32
17/32
NA
NA
GMT
326.744
24.389
325.744
4 週未満
NA
[両側 95%CI]
[207.22, 515.22]
[16.10, 36.94]
[207.22, 515.22]
359/818
369/674
356/815
3/3
n/Nsub
4 週以上
GMT
131.693
21.184
130.936
261.046
8 週未満
[両側 95%CI]
[115.98, 149.54]
[20.27, 22.13]
[115.22, 148.79]
[45.31, 1503.97]
274/775
170/557
182/587
92/188
n/Nsub
8 週以上
GMT
213.815
21.674
215.953
209.647
12 週以下
[両側 95%CI]
[189.94, 240.69]
[20.23, 23.22]
[187.10, 249.25]
[169.37, 259.50]
184/454
124/273
121/272
63/182
n/Nsub
GMT
247.973
23.035
272.323
207.145
12 週超
[両側 95%CI]
[209.22, 293.90]
[20.57, 25.80]
[219.92, 337.22]
[156.34, 274.47]
N=各サブグループの例数、n=評価例数、NA:該当せず
機構は、以下のように判断した。
併合解析では、各臨床試験実施時における様々な制限から実際に接種された被験者の接種間隔は様々
であった(本剤群:4~26 週間)ものの、接種間隔の異なる集団を一つの集団として解析され、結果的
に、接種間隔の延長とともに VE、中和抗体価ともに上昇する傾向が認められた。本来であれば、申請者
はより適切な本剤の接種間隔について検討すべきであったと考えるが、迅速に SARS-CoV-2 ワクチンの
供給が求められている現状等に加え、国別、年齢別の部分集団解析の結果からも全体の結果と矛盾ない
結果が得られていることを踏まえると、接種間隔による影響に十分配慮した上で、本剤の有効性につい
て評価することは可能と考える。
なお、接種間隔を含めた本剤の用法・用量については、7.R.6 項で議論する。
7.R.2.2.2
日本人における有効性について
申請者は以下のように説明した。
国内 D8111C00002 試験の主要な解析対象とされた FVS-1 及び追加解析対象とされた FVS-2 では、本
剤群のいずれのコホートにおいても、初回接種後 56 日の抗 S タンパク質抗体応答率(ベースラインか
ら 4 倍以上の抗体価上昇がみられた被験者の割合)は 100%であり、併合解析で外国人被験者に本剤 SD
を 2 回接種した際の結果(99%以上。65 歳以上では 100%)と同様であった。一方、FVS-1 において、
SARS-CoV-2 に対するシュードウイルス中和抗体応答率は、日本人被験者及び外国人被験者でそれぞれ
66.1%及び 79.1%であり、日本人被験者で低かった。ただし、国内 D8111C00002 試験に参加したすべて
の日本人被験者では一律に 4 週間間隔で 2 回接種されていたのに対し、併合解析に組み入れられた外国
人被験者ではより長い接種間隔で 2 回接種されており、これに起因して日本人で低い中和抗体応答率が
示された可能性がある(7.R.2.2.1.3 項参照)。
主要解析対象とされた FVS-1 及び追加解析対象とされた FVS-2 において、日本人被験者における 2 回
目接種後 28 日のシュードウイルス中和抗体価の GMT[両側 95%CI]はそれぞれ 103.0[78.9, 134.4]及
び 98.0[82.4, 116.5]であった。一方、併合解析の主要解析(DCO2)において、4 週以上 8 週未満の接
種間隔で本剤 SD を 2 回接種した SDSD 免疫原性解析対象集団における 2 回目接種後 28 日のシュード
ウイルス中和抗体価の GMT[両側 95%CI]は、130.936[115.22, 148.79]であり、国内 D8111C00002 試
験における値と比較して高かった。しかし、外国人被験者におけるシュードウイルス中和抗体価には地
域差が認められており、接種間隔 4 週以上 8 週未満の部分集団において、本剤 2 回目接種後 28 日の
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バキスゼブリア筋注_アストラゼネカ株式会社_特例承認に係る報告書
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