参考資料1-7 浜口班の議論における参考資料(令和3年10月25日開催)(令和3年度第6回安全技術調査会参考資料1-2) (90 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27504.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会安全技術調査会(令和4年度第2回 8/23)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
感染症予防ワクチンの有効性については、原則として発症予防効果を主要評価項目として評価を行
うものであり、COVID-19 の発症予防効果について代替となる評価指標が明らかになっていない現
状においては、原則として COVID-19 の発症予防効果を評価する臨床試験を実施する必要がある。
COVID-19 の流行の程度が国・地域によって異なること、ウイルス株が地理的・時間的条件によっ
て異なる可能性があること、COVID-19 が重症化する患者の割合が国・地域によって大きく異なる
こと等を踏まえると、SARS-CoV-2 ワクチンのベネフィット・リスクの判断は、各国・地域の状況
によって異なる可能性がある。また、民族的要因の差異が SARS-CoV-2 ワクチンの有効性及び安全
性に影響することも考えられる。そのため、海外で発症予防効果を評価するための大規模な検証的
臨床試験が実施される場合においても、国内で臨床試験を実施し、日本人被験者においてワクチン
の有効性及び安全性を検討する必要性は高い。
海外で発症予防効果を主要評価項目とした大規模な検証的臨床試験が実施される場合には、国内で
日本人における発症予防効果を評価することを目的とした検証的臨床試験を実施することなく、日
本人における免疫原性及び安全性を確認することを目的とした国内臨床試験を実施することで十分
な場合がある。
機構は、以下の 7.R.1.1 及び 7.R.1.2 項での検討結果も踏まえ、本剤の審査方針について、以下のよう
に判断した。
現時点で COVID-19 の発症予防効果の代替となる評価指標が明らかになっておらず、発症予防効果と
免疫原性との関連は明確ではないものの、迅速な SARS-CoV-2 ワクチンの開発が求められている状況等
を考慮して、本剤の有効性及び安全性については発症予防効果が評価された海外試験の併合解析の結果
を主要な試験成績として評価し(7.R.1.1 項参照)、それに加えて国内 D8111C00002 試験成績から日本
人の免疫原性及び安全性を確認することで、日本人における本剤の有効性及び安全性を評価する。なお、
米国では 18 歳以上の成人を対象に本剤 SD を 4 週間隔で 2 回接種したときの有効性及び安全性をプラセ
ボ対照と比較する第Ⅲ相試験(D8110C00001 試験)が実施中であり、2021 年 4 月頃に有効性の速報結果
が得られる予定であることから、本申請の臨床データパッケージには含まれないものの、D8110C00001
試験の結果については速報結果が得られ次第、確認する方針とした。
7.R.1.1
海外 4 試験の併合解析を行ったことについて
申請者は、海外 4 試験の併合解析を行った経緯及び妥当性について以下のように説明した。
併合解析を行った海外 4 試験の概要は、表 28 のとおりである。
本併合解析に含まれた各試験(COV001 試験、COV002 試験、COV003 試験及び COV005 試験)の開
始当初は、いずれもそれぞれ独立して評価される計画であったが、これらの試験が開始された後、新型
コロナウイルスのパンデミックが急速に進みつつある状況において、本剤の有効性をより早期に確認す
ることを目的として本併合解析が計画された。本併合解析については、20
及び MHRA との相談がそれぞれ開始され、統計解析計画書第
版は 20
年
年
月及び
月
月から EMA
日付けで作成され
た。各試験については、個々の試験の中間解析は実施せず、補足的な位置付けで各試験終了時に解析を
実施する計画に変更された。なお、併合解析前に各試験の解析は行わないこととされた。
37
バキスゼブリア筋注_アストラゼネカ株式会社_特例承認に係る報告書
90