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参考資料1-7 浜口班の議論における参考資料(令和3年10月25日開催)(令和3年度第6回安全技術調査会参考資料1-2) (69 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27504.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会安全技術調査会(令和4年度第2回 8/23)《厚生労働省》
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生体内分布(CTD 4.2.2.3.6)

4.1

本剤をマウスに筋肉内投与した際の各組織等への分布が検討された(表 12)。

試験系

投与経路

観察期間(日)

雌雄マウス
(CD-1)
(雌雄各 5 例/
時点)

筋肉内
(左右後肢、
2 カ所)

2, 3, 9, 29
(血液及び糞:
2, 3, 5, 9)

表 12 本剤の生体内分布試験
用量
検体
(vp/例)
接種部位、鼠径リンパ節、腸
間膜リンパ節、腋窩リンパ
本剤
節、脳、脊髄、坐骨神経、心
10
3.7×10
臓、腎臓、副腎、肝臓、肺、
精巣、卵巣、脾臓、骨髄、胸
腺、膵臓、乳腺、血液及び糞

分析法
本剤由来の DNA 断片は、各組織か
ら抽出した DNA を検体とし、定量
的 PCR 法で測定され、検体 1 μg DNA
あたりのコピー数が算出された。定
量 的 PCR 法 の LLoQ は 50
copies/reaction であった。

本剤由来の DNA 断片濃度が高値を示した部位は接種部位及びその近傍である坐骨神経であり、接種
後 2 日目では 104~107 copies/μg DNA(30 検体中 1 検体は定量限界未満)であったが、経時的な低下傾
向が認められ、接種後 29 日目では 103~104 copies/μg DNA(30 検体中 19 検体は定量限界未満)であっ
た。また、接種後 2 日目、骨髄、肝臓、脾臓及び肺において、低値(定量限界未満~104 copies/μg DNA)
ではあるものの分布を認めたが、接種後 29 日目まで経時的な低下傾向が認められた。その他、観察期間
中、1~2 検体のみに分布が認められた部位は、乳腺(103 copies/μg DNA、接種後 3 日目)、鼠径リンパ
節(102 copies/μg DNA、接種後 9 日目及び 105 copies/μg DNA、接種後 29 日目)、腸間膜リンパ節(102
copies/μg DNA、接種後 3 日目)、糞(103 copies/μg DNA、接種後 2 日目)であった。
4.R 機構における審査の概略
提出された資料及び以下の検討より、機構は、本剤に関する生体内分布について特段の懸念はないと
判断した。

4.R.1

本剤の生体内分布について

申請者は、本剤の生体内分布について以下のように説明している。
マウスを用いた生体内分布試験において本剤に由来する DNA 断片の分布を評価した結果、本剤を筋
肉内接種した際、本剤の分布の大部分は接種部位及びその近傍の組織に限定された。接種部位以外の組
織(骨髄、肝臓、脾臓、肺等)にも DNA 断片の分布が認められたが、接種部位及びその近傍である坐骨
神経と比べて低値であり、経時的な減少傾向を示した。接種部位以外の組織へ一時的に分布したとして
も、本剤は非増殖型ウイルスであることから複製・播種することなく経時的に消失すると推察される。
機構は、申請者の説明を了承した。

毒性試験に関する資料及び機構における審査の概略
本剤の毒性試験として、反復投与毒性試験及び生殖発生毒性試験の成績が提出された。

5.1

単回投与毒性試験

16
バキスゼブリア筋注_アストラゼネカ株式会社_特例承認に係る報告書

69