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資 料4-2-➀ 令和4年度第2回安全技術調査会の審議結果について➀ (215 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27906.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会(令和4年度第2回 9/14)《厚生労働省》
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機構は、併合解析の結果、本剤の COVID-19 に対する発症予防効果が示され、国内 D8111C00002 試験
の結果、併合解析と同程度の血清中和抗体価の上昇が確認されたことから、日本人に対しても同様の
COVID-19 の発症予防効果は期待できると判断し(7.R.2 参照)、安全性について本剤は忍容可能と判断
した(7.R.3 参照)。したがって、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの評価に関する考え
方」の記載、既承認の SARS-CoV-2 ワクチン及び他の感染症予防ワクチンの効能・効果等を踏まえると、
本剤の効能・効果は、申請時の効能・効果のとおり、「SARS-CoV-2 による感染症の予防」と設定するこ
とが適切と判断した。

7.R.6

用法・用量について

申請時の用法・用量は、「通常、成人には、0.5 mL を 4~12 週間の間隔をおいて 2 回筋肉内に接種す
る。」とされていた。
機構は、以下の検討の結果、本剤の用法及び用量は「1 回 0.5 mL を 4~12 週間の間隔をおいて 2 回筋
肉内に接種する。」とすることが適切と判断した。また、用法及び用量に関連する注意において、「本
剤について最大の効果を得るためには 8 週以上の間隔をおいて接種することが望ましい。」と注意喚起
することが適切と判断した。
本剤の用法・用量については、専門協議での議論及び現在実施中の米国 D8110C00001 試験の速報結果
も踏まえて、最終的に判断したい。

7.R.6.1

用量及び接種回数について

本剤の用量及び接種回数の設定について、申請者は以下のように説明している。
本剤の臨床試験では、異なる導入遺伝子を発現する ChAdOx1 ベクターワクチン及び他の類似のアデ
ノウイルスベクター(ChAd63 ベクター等)ワクチンの臨床経験における以下のような結果に基づいて
用法・用量を選択した。


関連ベータコロナウイルスである MERS-CoV の完全長スパイクタンパク質を発現する ChAdOx1 ベ
クターワクチンを用いた第Ⅰ相試験では、3 用量(5×109 vp、2.5×1010 vp 及び 5×1010 vp)の評価
が実施され、いずれの用量でも 1 回接種後の忍容性は良好であり、すべての接種群で IgG 反応は増
強され、接種後約 28 日に最高値に達した(Lancet Infect Dis 2020; 20: 816-26)。5×1010 vp の用量で
は中和抗体が増加したが、より低用量ではベースラインからの明らかな増加は認められなかった。



同じプラットフォーム技術を用いた異なる導入遺伝子を発現する ChAdOx1 ベクターワクチンにお
けるデータから、5×1010 vp の用量の免疫原性が高いことが示された(PloS One 2012: 7: e40385、
Vaccine 2009; 27: 3501-4 等)。



接種回数について、初回接種後に異種ワクチンを追加接種することによりアデノウイルスベクター
に 対 す る 免 疫 反 応 が 高 ま る こ と は 知 ら れ て い る ( Zabdeno: EPAR-Public assessment report.
EMA/323670/2020. 28 May 2020.1)が、アデノウイルス 5 型を用いたエボラワクチンによる同種ワク
チンの 2 回接種でも、細胞性及び液性免疫反応の両方が増強され、2 回接種後の幾何平均抗体価が
1 回接種後の約 9 倍に上昇した(Lancet Glob Health 2017; 5: e324-34)。
さらに、併合解析に含まれていた 4 試験については、先行する COV001 試験 3 群において本剤の 2 回

目の接種後(4 週間間隔)に免疫原性の増強が認められたため(Nat Med 2021; 27: 279-88、Lancet 2020;
396: 466-78)、本プログラム全体として 2 回接種を行うことが決定された。

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バキスゼブリア筋注_アストラゼネカ株式会社_特例承認に係る報告書

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