資 料4-2-➀ 令和4年度第2回安全技術調査会の審議結果について➀ (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27906.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会(令和4年度第2回 9/14)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
異なる副反応が出ることを日本国民全員が経験している状況で、不活化ワクチンと
mRNA ワクチンの接種後の採血制限を揃えるのは無理があるのではないか。献血者数の
確保の問題や、どうしても接種後 48 時間以内に採血しなければならない献血者がいる
等の理由がないのであれば、献血者が無理をしない形で採血した方が安全なのではな
いか。
近年、mRNA ワクチンによる副反応についての解析や論文が増えてきた状況であり、総
合的に考えて、現状、接種後採血制限期間を 48 時間から 24 時間に短縮する必要性は
強くは感じない。
mRNA ワクチンは新しいワクチンであり、今後オミクロン株に対応したものも接種され
るようになる状況を考えると、接種後採血制限期間を短縮するのは少し待った方が良
いと考える。
mRNA ワクチン接種後の採血制限期間を 24 時間とした場合と 48 時間とした場合で、献
血者の確保にはあまり影響がないとの報告が日本赤十字社よりあったので、24 時間に
短縮する意味はないのではないか。
○議題3 サル痘に係る安全対策について
事務局より、令和4年7月 29 日に発出した通知「本邦におけるサル痘の患者発生を踏ま
えた採血に係る対応について」
(以下「本通知」という。
)についての説明がなされた。
大隈委員より、上記の内容に係る研究班で行われた議論内容について説明がなされた。
日本赤十字社より、研究班の中で日本赤十字社より説明を行った内容及び研究班以降に
進展があった内容について、説明がなされた。
上記に加え、国内に血漿分画製剤を供給する各血漿分画製剤製造販売業者より、血漿分画
製剤におけるサル痘への安全対策について説明がなされた。
委員より、既に発出された本通知におけるサル痘の遡及調査の対象から血漿分画製剤を
除くことが了承され、それ以外の本通知の内容について追認された。
(委員からの主なご意見)
血漿分画製剤を供給する各社が既にサル痘ウイルスを不活化・除去する工程を複数導
入しており、また、サル痘ウイルスは非常に大きいので、通常はバクテリアを除去する
目的で製造工程の最終段階で導入されている無菌ろ過工程でも除去できることが期待
できる。そのため、サル痘ウイルスが血漿分画製剤に与える影響は極めて少ないと考え
られる。
日本赤十字社提出資料において、サル痘症状の発疹の多くがまず顔から出る旨の記載
があるが、8月に出された New England Journal of Medicine によると、MSM の間で流
行しているサル痘は性器やお尻などに発疹が出る比率が高く、顔に出るのはおそらく
20~30%との報告がなされている。そのため、従来のサル痘から病型が変わっている可
能性があり、顔に発疹が出ていない場合でも、サル痘でないとは言い切れない可能性が
ある。
3