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「令和5年度 地域枠入学制度と地域医療支援センターの実情に関する調査報告」報告書 (52 ページ)

公開元URL https://ajmc.jp/news/2024/06/17/5741/
出典情報 「令和5年度 地域枠入学制度と地域医療支援センターの実情に関する調査報告」報告書(6/17)《全国医学部長病院長会議》
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第4章

資料2
資料2

本日の話題

地域枠制度についての意見交換会
ӼӺӼ4年2月24日(土)

一般社団法人全国医学部長病院長会議(AJMC)
地域枠制度についての意見交換会

1.地域枠等の導入状況について

地域枠を取り巻く現状と今後の方向性について

2.地域枠等の今後の方向性について
文部科学省高等教育局医学教育課
企画官 堀岡 伸彦
令和6年2月日(土)



医学部定員抑制に係る方針について
今後における行政改革の具体化方策について(抜粋)

昭和年9月日閣議決定

臨時行政調査会の「行政改革に関する第3次答申」(以下「第3次答申」という。)において提起された改革課題については、昭和年8月
日閣議決定「臨時行政調査会の第3次答申に関する対処方針」に基づき、改革の推進に努めるものとし、その具体化については、当面下記に
よるものとする。
第3 重要政策分野における制度、施策の合理化及び行政態勢の効率化等
2 医療
(3) 医療供給の合理化については、次によるものとする。
ア 医療従事者については、将来の需給バランスを見通しつつ養成計画の適正化に努める。特に医師及び歯科医師については、全体として
過剰を招かないように配意し、適正な水準となるよう合理的な養成計画の確立について政府部内において検討を進める。

1.地域枠等の導入状況について

財政構造改革の推進について(抜粋)

平成9年6月3日閣議決定

財政構造改革については、政府・与党財政構造改革会議「財政構造改革の推進方策」に沿って次のように決定し、着実かつ強力に推進すること
とする。
1.社会保障
(1) 医療については、国民医療費の伸びを国民所得の伸びの範囲内とすることの基本方針を堅持し、今後、医療提供体制及び医療保険
制度の両面にわたる抜本的構造改革を総合的かつ段階的に実施する。
④ 医療提供体制について、大学医学部の整理・合理化も視野に入れつつ、引き続き、医学部定員の削減に取り組む。あわせて、医師国家
試験の合格者数を抑制する等の措置により医療提供体制の合理化を図る。
○ 大学、短期大学及び高等専門学校の設置等に係る認可の基準 抄 (平成年文部科学省告示第号)※令和5年2月日施行

第一条 文部科学大臣は、大学、短期大学及び高等専門学校(以下「大学等」という。)に関する学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号。以下
「法」という。)第四条第一項の認可(設置者の変更及び廃止に係るものを除く。次条第一号及び第五条第一項を除き、以下同じ。)の申請の審査に関し
ては、法、大学設置基準 昭和三十一年文部省令第二十八号 、(略 その他の法令に適合すること及び次に掲げる要件を満たすことを審査の基準とする。
一~四 (略)
五 歯科医師、獣医師及び船舶職員の養成に係る大学等の設置若しくは収容定員増又は医師の養成に係る大学等の設置でないこと。
六 (略)
第三条 文部科学大臣は、(略)令和五年度以降に令和十年度までの期間を付して医学に関する学部の学科 以下「医学部」という。 に係る収容定員増を
行おうとする大学が、当該大学の医学部に係る入学定員及び編入学定員 以下「入学定員等」という。 に次の各号に掲げる増加を行うことにより算出される収
容定員増を行おうとするものである場合に限り認可を行うことができる。
一・二 (略) 【地域枠、研究医枠を規定】
2 文部科学大臣は、前項の学則の変更の認可の申請を審査する場合において、当該学則を変更する年度における全国の大学の医学部に係る入学定員等
の合計数の見込みが九千四百三十人を超えない範囲で認可を行うものとする。 【令和元年度医学部総定員数:人】※学則上。募集定員上は人。
3 (略)



医学部入学定員と地域枠の年次推移

令和6年度 医学部入学定員増について
1.これまでの経緯

○ 平成年度以降、医学部の入学定員を過去最大規模まで増員。
○ 医学部定員に占める地域枠等 の数・割合も、増加してきている。(平成年度人(%)→令和5年人(%))

○ 昭和年及び平成9年の閣議決定により、医学部の入学定員を人まで抑制。
○ 平成年の「新医師確保総合対策」により医師不足が深刻な都道府県(青森、岩手、秋田、山形、福島、新潟、山梨、長野、岐阜、
三重)について各人、平成年の「緊急医師確保対策」により全都道府県について原則として各5人の入学定員を増員。これらにより、
平成年度の入学定員を人に増員。
○ 「経済財政改革の基本方針」を踏まえ、平成年度の入学定員を人に増員。
○ 平成年度以降は、地域の医師確保等の観点から最大人まで増員。

※地域枠等:地域医療に従事する医師を養成することを主たる目的とした学生を選抜する枠

(人)

人

医学部定員



人

平成~年度

令和6年度

地域枠等を要件とした臨時定員



人






※平成年度に開設した東北医科薬科大学医学部(人)、平成年度に開設した国際医療福祉大学医学部(人)含む。

2.令和6年度の増員の枠組み

昭和年
閣議決定
「医師については
全体として過剰を
招かないように配慮」



※括弧内は前年度定員数からの増減
1.地域の医師確保の観点からの定員増 (地域枠)
都道府県が都道府県計画その他の都道府県が作成する医療に関する計画に基づき奨学金を設け、大学が地域医療を担う意思を持つ者
を選抜し、地域医療等の教育を実施。
【令和6年度:人()】

うち、地域のニーズに対応して選択可能な診療科を示し、診療科偏在対策を図るものとして、 診療科選定地域枠 名
うち、令和6年度新規 名 を増員。
2.研究医養成のための定員増 (研究医枠)
複数の大学と連携し、研究医養成の拠点を形成しようとする大学で、研究医の養成・確保に学部・大学院教育を一貫して取り組む各大学
3人以内の定員増。
【令和6年度:人( ±)】

昭和年
閣議決定



「無医大県解消構想」




人

(昭和~年度)

地域枠等



昭和

平成

Ŗř Ŗś ŗœ ŗŕ ŗŗ ŗř ŗś Řœ Řŕ Řŗ Řř Řś řœ řŕ 元

医学部定員

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令和

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Ŗ

+

+

+

+

+

+

+

+

+

+

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5

5

5

5

5

5



































医学部定員(自治医科大学を除く)









































































地域枠等の割合
地域枠等を要件とした臨時定員
地域枠等を要件とした臨時定員の割合





































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%

%

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%



%

%

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%

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%

%

%

























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※自治医科大学は、設立の趣旨に鑑み地域枠等からは除く。

3.入学定員の推移

Ř

+


地域枠等以外の医学部定員
地域枠等



地域枠等及び地域枠等を要件とした臨時定員の人数について、令和5年文部科学省医学教育課調べ

 ‐






































定員増
開始





令和5年度大学医学部における地域枠等調査について

地域枠等の導入状況の推移

「地域枠等」定義
将来、地域医療に従事しようとする意思をもつ学生を選抜するための様々な枠の総称であり、
次のものが一般的である。
① 将来、地域医療に従事することを条件とする都道府県奨学金貸与枠と連動した選抜枠
② 都道府県の奨学金貸与枠とは連動しないが、将来地域医療に従事しようとする意思を
持つ者を対象とした入学者選抜枠
※枠の対象者が当該都道府県出身者に限られるか否か、将来地域医療に従事する際の具体的内容等は、大学・都道
府県ごとに様々である。

調査目的
今後の医学部定員の在り方、大学と都道府県との連携・協力の在り方等に関する検討の重
要な基礎資料として、各大学が設定している地域枠等の現状、各大学に対する都道府県等か
らの支援の状況等について把握するもの。
調査対象
医学部を設置している国公私立大学

調査項目
①令和5年度地域枠等設置状況 ※自治医科大学は設立趣旨に鑑み除く

対象都道府県、選抜方法、地元要件、奨学金紐づけ状況、従事要件(従事期間、診療科)

②令和3年度医学部卒業生の概況

入試枠、修学資金貸与の有無ごとの卒業後の就職先、従事義務の履行状況





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