けた薬価上の措置を検討する。
原子力災害からの復興・再生に向けて、廃炉等に関する高度な研究開発等
を推進し、東京電力福島第一原発の廃炉を安全かつ着実に進める。ＡＬＰＳ
処理水の海洋放出について、ＩＡＥＡによる独立したレビューを引き続き受
けるとともに、科学的根拠に基づく国内外への透明性の高い丁寧な情報発信
を進める。
全国の水産業支援に万全を期すため、ホタテ等の輸出減少が顕著な品目に
ついて、学校給食や社員食堂等での消費拡大を含めた国内外の販路拡大や一
時買取・保管、地域の拠点となる加工施設の整備、ＨＡＣＣＰ90等に対応する
ための取組等を進め、特定国・地域依存の脱却を図る。また、加工業者等の
資金繰り等を支援するとともに、東京電力による適切な賠償の実施を促す。
花粉症という社会課題の解決及び林業振興を通じた地域の発展の実現に向
けて、
「花粉症に関する関係閣僚会議」においてとりまとめた、発生源対策、
飛散対策、発症・ばく露対策を柱とする「花粉症対策初期集中対応パッケー
ジ」91を着実に実行する。2023 年度中に「スギ人工林伐採重点区域」を設定
し、意欲ある林業経営体への森林の集約化を促進し、スギ人工林の伐採・植
替え等を加速させる。
弱い立場に置かれたこども・若者が性被害に遭う事案が後を絶たない現状
を踏まえ、2023 年７月にとりまとめた「こども・若者の性被害防止のための
緊急対策パッケージ」に基づく対策を加速する。具体的には、教育・保育業
界における性被害防止の取組を促進するため、先進事例を周知するとともに、
業界のガイドライン（指針）の作成を支援する。
保育所等における性犯罪防止対策のため、プライバシー保護のパーテーシ
ョンや保護者の安心に応えるカメラ等の設置支援を行う。
併せて、相談体制や被害者支援を強化するため、ＳＮＳ相談や夜間休日に
相談可能なコールセンターの機能強化を推進するとともに、ワンストップ支
援センター等における多様な被害者への支援等に係る体制強化を促進する。
不登校児童生徒の学びの場の確保、心や体調の変化への早期対処や学びの
継続の支援を行うとともに、いじめ防止対策を強化する。
消費者の安全・安心を確保するため、悪質商法対策について、消費生活相
90 食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因（ハザード）を把握した上で、原材料の入
荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工
程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法。
91 令和５年 10 月 11 日花粉症に関する関係閣僚会議決定。

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