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別紙1○先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00069.html
出典情報 先進医療会議(第131回 4/10)《厚生労働省》
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食道扁平上皮癌 90 例と早期胃噴門部腺癌 27 例の自然史(観察期間19−78 ヶ月)で
は、早期食道扁平上皮癌患者の推定生存期間中央値は 75 ヶ月、5 年生存率は約 62.5%、
早期胃噴門部腺癌の推定生存期間中央値は 73 ヶ月、5 年生存率は約 61.5%という結
果が報告されています。しかしながら、本論文では、臨床病期の診断方法についての
詳細は報告されていません。
このように早期胃癌、食道表在癌いずれも自然史に関しての報告は少なく、診断技
術や医療体制の異なる国外のエビデンスも含まれ、我が国の悉皆性の高いデータは乏
しいです。しかしながら、早期胃癌、食道表在癌とも未治療の場合には 5 年で半数程
度が進行癌になると推測され、原発巣からの出血、狭窄等により QOL の低下を引き起
こし、併存疾患の病状増悪の原因となる可能性があります。患者の予後は全身状態や
併存疾患、生活習慣などの影響を受けることから、本研究では生活自立度や併存疾患
などの評価指標(Charlson Comorbidity Index: CCI)を用いてデータを収集し、当該
技術の有効性評価の検討を行うこととしています。なお、本臨床試験の対象者として
想定する高齢者に関しては、一般的には非高齢者と比較すると余命が短いものの、一
定の余命があることが知られています(※参考資料)。
(参考文献等)
・Guanrei Y, Songliang Q, He H, Guizen F. Natural history of early esophageal
squamous carcinoma and early adenocarcinoma of the gastric cardia in the
People's Republic of China. Endoscopy. 1988 May;20(3):95-8.
※他の参考文献については研究計画書等を参照ください。
※参考資料:厚生労働省「高齢者がん医療 Q&A 総論」
表1.高齢者の平均余命

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