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別紙1○先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00069.html |
出典情報 | 先進医療会議(第131回 4/10)《厚生労働省》 |
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令和6年3月 19 日
「食道表在癌に対するアルゴンプラズマ併用高周波凝固焼灼療法(整理番号B136)」
の有効性・安全性にかかる評価について
先進医療技術審査部会
座長
竹内
勤
北海道大学病院から申請のあった新規技術について、先進医療技術審査部会で安全
性・有効性について検討を行い、その結果を以下の通りとりまとめたので報告いたし
ます。
1.申請医療機関からの申請に基づく先進医療の概要
先進医療の名称:食道表在癌に対するアルゴンプラズマ併用高周波凝固焼灼療法
適応症:食道表在癌
内容:
(概要・先進性)
遠隔転移やリンパ節転移リスクの低い肉眼的食道粘膜内癌に対しては内視鏡的切除
(EMR/ESD)が標準治療であるが、透析患者や肝硬変等による出血傾向を有する患者、
抗血栓療法の休薬困難などの場合には、術後合併症を引き起こすリスクが高いことから
内視鏡的切除が敬遠されることがある。このような患者に対する外科的切除はさらに術
後合併症のリスクが上昇し、術後後遺症によって QOL の低下が起こる可能性が高い。
食道癌診療ガイドラインにおいても内視鏡的切除が困難な場合におけるアルゴンプラズ
マ併用高周波凝固焼灼療法(以下「APC 療法」)が選択肢として示され、一定の安全性
や有効性が報告されている。しかしながら、APC 療法に係る手技は、現在、診療報酬と
して評価されていないのが現状である。これまで日本消化器内視鏡学会が中心となり診
療報酬要望を行ってきたが、十分なエビデンスがないとの理由から認められなかった経
緯がある。高齢化が進む我が国においては、併存疾患等により EMR/ESD が困難な症例
が増加すると予想され、手術と比べ低侵襲であり、小さな粘膜内癌に対象を限定するこ
とで EMR/ESD と同程度の治療成績を有する APC 療法の保険収載が望まれる。標準治
療である内視鏡的切除のリスクが高い食道表在癌を対象に、APC 療法の局所有効性と安
全性を検証する多施設共同非盲検単群臨床試験を実施する。
○主要評価項目:
術後 12 週の局所完全奏効割合
○副次評価項目:
1)局所無再発生存期間
2)無再発生存期間
2
「食道表在癌に対するアルゴンプラズマ併用高周波凝固焼灼療法(整理番号B136)」
の有効性・安全性にかかる評価について
先進医療技術審査部会
座長
竹内
勤
北海道大学病院から申請のあった新規技術について、先進医療技術審査部会で安全
性・有効性について検討を行い、その結果を以下の通りとりまとめたので報告いたし
ます。
1.申請医療機関からの申請に基づく先進医療の概要
先進医療の名称:食道表在癌に対するアルゴンプラズマ併用高周波凝固焼灼療法
適応症:食道表在癌
内容:
(概要・先進性)
遠隔転移やリンパ節転移リスクの低い肉眼的食道粘膜内癌に対しては内視鏡的切除
(EMR/ESD)が標準治療であるが、透析患者や肝硬変等による出血傾向を有する患者、
抗血栓療法の休薬困難などの場合には、術後合併症を引き起こすリスクが高いことから
内視鏡的切除が敬遠されることがある。このような患者に対する外科的切除はさらに術
後合併症のリスクが上昇し、術後後遺症によって QOL の低下が起こる可能性が高い。
食道癌診療ガイドラインにおいても内視鏡的切除が困難な場合におけるアルゴンプラズ
マ併用高周波凝固焼灼療法(以下「APC 療法」)が選択肢として示され、一定の安全性
や有効性が報告されている。しかしながら、APC 療法に係る手技は、現在、診療報酬と
して評価されていないのが現状である。これまで日本消化器内視鏡学会が中心となり診
療報酬要望を行ってきたが、十分なエビデンスがないとの理由から認められなかった経
緯がある。高齢化が進む我が国においては、併存疾患等により EMR/ESD が困難な症例
が増加すると予想され、手術と比べ低侵襲であり、小さな粘膜内癌に対象を限定するこ
とで EMR/ESD と同程度の治療成績を有する APC 療法の保険収載が望まれる。標準治
療である内視鏡的切除のリスクが高い食道表在癌を対象に、APC 療法の局所有効性と安
全性を検証する多施設共同非盲検単群臨床試験を実施する。
○主要評価項目:
術後 12 週の局所完全奏効割合
○副次評価項目:
1)局所無再発生存期間
2)無再発生存期間
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