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別紙1○先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00069.html
出典情報 先進医療会議(第131回 4/10)《厚生労働省》
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・ 食道表在癌(扁平上皮癌)
(適格基準)壁深達度 cT1a-EP/LPM の食道表在癌(扁平上皮癌)については、腫瘍の長
径 3cm 以下、周在性 1/3 周以下、cT1a-EP/LPM 相当の病変としました。しかしながら、
後述の深達度診断正診率低下の要因として腫瘍径増大があること、腫瘍径増大による
APC 療法自体の手技時間延長や局所制御能低下が懸念されること、また過去の APC 療法
の実績報告を踏まえ、腫瘍の長径については 2cm 以下に変更することを検討する。
通常内視鏡観察による深達度診断の正診率は T1a-EP/LPM 94%,T1a-MM/SM1 66-74%,
SM2/SM3 61-74%,食道表在癌全体で 85-89%程度と報告。一般的に普及している特殊光
併用拡大内視鏡観察による深達度診断の正診率は、T1a-EP,LPM で 95.0%(AVA 出現率
は T1a-EP/LPM で 17.0%),T1a-MM,SM1 で 80.0%,SM2,SM3 で 100%,全体の正診率は
92.3%とされている。腫瘍径が大きくなることにより正診率が低下する傾向が報告され
ている。
・ 早期胃癌[腺癌(乳頭腺癌、高分化型管状腺癌、中分化型管状腺癌の一般型)]
(適格基準)壁深達度 cT1a(M)の早期胃癌(腺癌)については、診療及び研究として実
績の豊富な EMR/ESD 絶対適応病変である腫瘍の最大径 2cm 以下、分化型、cT1a(M)、潰
瘍がない病変。なお、本研究では EMR/ESD 絶対適応病変である病変を対象としている
が、胃癌取り扱い規約第 15 版では、食道表在癌に相当する呼称が存在しないことから
本研究計画では早期胃癌と記載統一した。早期胃癌自体は SM 癌も含まれることから、
胃癌治療ガイドライン第 6 版並び胃癌に対する ESD/EMR ガイドラインの表現に準じて
肉眼的粘膜内癌に相当する。通常内視鏡観察による深達度診断の正診率は、M 癌全体で
85%程度であり、未分化癌、潰瘍あり、腫瘍の最大径 2cm より大きい病変では正診率が
低下する傾向が指摘されている。
(参考文献等)
・ 食道表在癌の深達度診断 千野 修, 幕内 博康, 島田 英雄, 小澤 壯治, 中村 直
哉, 今井 裕 2015 年 57 巻 5 号 p. 1243-1253
・ 門馬久美子,吉田 操,藤原純子ほか.食道表在癌の深達度診断 通常観察と色素内視
鏡.胃と腸 2011; 46:650-63.
・ 藤原純子,門馬久美子,藤原 崇ほか.食道表在癌の深達度診断 通常観察の立場か
ら.胃と腸 2010; 45:1483-95.
・ Matsueda K, Ishihara R. Preoperative Diagnosis and Indications for
Endoscopic Resection of Superficial Esophageal Squamous Cell Carcinoma. J
Clin Med. 2020 Dec 23;10(1):13.
・ Choi J, Kim SG, Im JP, Kim JS, Jung HC, Song IS. Endoscopic prediction of
tumor invasion depth in early gastric cancer. Gastrointest Endosc. 2011
May;73(5):917-27.
・ Abe S, Oda I, Shimazu T, Kinjo T, Tada K, Sakamoto T, Kusano C, Gotoda T.
Depth-predicting score for differentiated early gastric cancer. Gastric

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