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最終とりまとめ (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41063.html
出典情報 ヘルスケアスタートアップ等の振興・支援策検討プロジェクトチーム 最終とりまとめの公表について(6/27)《厚生労働省》
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ピタル(VC)やインキュベータの果たす役割は大きい。

戦略2:段階的海外展開型アプローチ

国内市場と世界市場の間にある規制環境等の差異や、海外展開に要する
相当なコスト等、世界市場直行を目指すリスクが高い対象領域も存在す
る。こうした領域においては、まずは国内で先進的なプロダクトを開発し
一定の成功を収めた上で海外展開を図る、段階的な事業戦略を採るアプ
ローチが考えられる。
このアプローチの下では、まずは国内のサイエンス・ヒト・カネを前提に、
開発環境の課題を解消することが肝要である。その上で、ハードルが高い
と考えられがちな将来的な海外展開に向け、政策的な支援体制を構築す
ることが求められる。規制の国際標準化や先進的な法整備を通じた開発
環境の整備等も、新たな国内市場の創出や有望な海外市場の獲得に対す
る上でポイントとなる。

戦略3:国内充実型アプローチ

ヘルスケアの対象領域の中には、国内のスタートアップエコシステムが
質・量の面で未成熟な分野も存在する。こうした領域では、将来的な海外
展開の可能性の模索に支援リソースを割くよりも、まずは国内において
持続的なイノベーションが可能となるためのエコシステム全体の課題点
検と強化が急務となる。
保険制度の在り方を含め、国内のサイエンス・ヒト・カネ・開発環境・市
場のどこに課題があるのかを検証し、エコシステム全体の強化を図る必
要がある。このアプローチにおいては、官民連携の下、我が国の社会保障
インフラの持続可能性とスタートアップの自律的な発展の両方を視野に
効果的な支援策を構築することが求められる。
次節以降において、各対象領域の市場構造及び特性(図6)を踏まえた、
具体的なヘルスケアスタートアップの支援策について述べる。

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