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最終とりまとめ (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41063.html
出典情報 ヘルスケアスタートアップ等の振興・支援策検討プロジェクトチーム 最終とりまとめの公表について(6/27)《厚生労働省》
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に貢献し得る技術の研究開発支援策を用いるミッション指向型イノ
ベーション政策が有用であると考えられる。そして、イノベーション
の起点となる技術をシードの段階で見極めることが困難であるとい
う認識に基づき、イノベーションの種を幅広く集め、少額の支援によ
って概念実証や実現可能性調査に取り組ませ、芽の出た案件に対し
て継続的に支援し事業化に導く必要があると考えられる。米国では、
このような認識に基づき、SBIR(Small/Startup Business Innovation
Research)制度の年間予算(約2300億円)のうち、1/3程度がヘルス
ケア分野に投じられているとの指摘がある。

(イ)提言
ヘルスケア分野の社会課題解決に資する研究開発支援策として、遅
くとも令和7年度までに、新たなマイルストーン型の支援プログラム
「ヘルステック・チャレンジ(仮称)」を創設する。
具体的には、従来の少数のプロジェクトへの集中的な支援を行うも
のとは対照的に、特に初期フェーズにおいて多数のプロジェクトへ
の分散的な支援を行い、開発早期からの段階的なサポートにより、開
発リスクが高く着手が難しいテーマの開発を促進する。国内承認に
加えて米国等での承認取得も目指すような開発を支援するため、米
国のDARPA型(国防高等研究計画局による研究開発)のようにテーマ
に合わせたマイルストーン型の開発支援(段階的に設定された達成
目標をクリアするたびに追加で補助金を拠出する枠組み)を実施す
る。SBIR制度やAMED事業の良い点は踏襲し、可能な範囲で活用しなが
らも、対象者・対象課題に自由度を持たせ、グローバルな視点から長
期かつインパクトのある支援を行う。革新性の高い医薬品・医療機器
の開発に対して、資金面・ソフト面での支援を、アカデミアシーズか
らスタートアップのグロースまで一気通貫で提供する仕組みを実現
する。
令和7年度からの開始に向けて、難病、希少疾患、薬剤耐性(AMR)を
含む感染症危機に対応する医薬品等、アンメット・メディカル・ニー
ズに基づいた革新的な医療機器(特に治療機器)、AI技術を活用した
SaMD等のデジタルプロダクト等、社会課題の解決につながる開発テ

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