よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


最終とりまとめ (59 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41063.html
出典情報 ヘルスケアスタートアップ等の振興・支援策検討プロジェクトチーム 最終とりまとめの公表について(6/27)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

報の項目が限定されている。その結果、民間事業者のサービス内容が
限定されたり、サービスの質向上が阻害されているとの指摘がある。
例えば、マイナポータル API に関しては、処方・調剤情報を逐次更新
して、薬の飲み忘れ防止のためのアラートを行うようなプッシュ型
のサービスを提供することができないとの声がある。また、
「連携す
る医療情報の項目が十分でないため、AI 創薬等への活用が十分進ま
ない」との指摘がある。さらに、オンライン資格確認用 Web サービス
提供 API に関しては、診察予約・問診・オンライン診療・服薬指導等
のプロセスを一気通貫するサービス等において、ユーザーの利便性
向上が妨げられているとの指摘がある。

(イ) 提言
PHR サービスの利便性向上の観点から、マイナポータルに関する API
において、データ連携の都度ユーザーによる認証を要求するのでは
なく、一度ユーザーが認証すれば一定期間は自動連携を維持できる
よう、所要の対応を行う。具体的には、医療機関・薬局の間で導入が
進みつつある電子処方箋では、処方・調剤情報のデータがリアルタイ
ムで提供されることを踏まえ、令和 6 年度中にマイナポータルに関
する医療保険情報取得 API の改修を進めると共に、利用ガイドライ
ンその他の関連文書を改訂し、自動連携が可能である旨を明示する。
自動連携を可能とすることに伴うセキュリティリスクについては、
ヘルスケアスタートアップによる健全なデータ利活用を阻害しない
よう、必要かつ合理的な水準のセキュリティ対応を求める。また、オ
ンライン資格確認用 Web サービス提供 API についても、上記の対応
を踏まえつつ、同様にオンライン診療用サービスの利便性向上の観
点から、一度の受診プロセスにおいて必要以上に本人認証が求めら
れる事態等が生じないよう、対応を検討する。
さらに、マイナポータルと民間 PHR 事業者等との情報連携項目を拡
充し、処方・調剤情報や健診情報等の既存の情報連携項目に加え、受
診した医療機関の名称や診療年月日、診療行為名等といった診療情
報も API 連携できるようにし、ヘルスケアスタートアップの創意工
夫による PHR サービスの発展を促進する。

59