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最終とりまとめ (54 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41063.html
出典情報 ヘルスケアスタートアップ等の振興・支援策検討プロジェクトチーム 最終とりまとめの公表について(6/27)《厚生労働省》
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(4) 医療DX・AI市場における振興・支援策について

ア. 医療DX・AI市場

(ア) 市場構造の特性

我が国では、国民皆保険制度と介護保険制度により、ほとんどの国民
が高水準の医療・介護サービスを享受する、特徴的な社会保障制度を
構築しており、それにより良質な医療・介護のデータが日々入力・蓄
積されている。
また、政府は「医療 DX の推進に関する工程表」を取りまとめており、
データの入力・蓄積を促進し、さらにはデータを活用できる状態にす
るための取組が進んでいる。そこでは、オンライン資格確認等システ
ムを拡充して「全国医療情報プラットフォーム」を構築することとし
ており、電子カルテ情報を医療機関や薬局との間で共有するための
「電子カルテ情報共有サービス」については、令和 6 年度中に、電子
カルテ情報の標準化を実現した医療機関等から順次運用を開始する
ことや、標準型電子カルテを開発し電子カルテの普及を推進するこ
と等を目指す旨が示されている。
もっとも、現状、我が国の医療・介護のデータが持つポテンシャルが
十分に引き出されているとはいえない。医療データの収集・活用の促
進のためには、データ入力からデータ活用による価値の還元までの
サイクルが滞りなく循環することが重要である(図 13)が、電子カ
ルテ等のデータ共有、接続、それを踏まえた研究活動等は十分に行わ
れていない上、データ共有・活用によって生じる価値を関係者に還元
する仕組みや医療 AI の開発や利用についての考え方が十分に整理さ
れておらず、上記「サイクルの各箇所で目詰まりが起きている」との
指摘がある。
例えば、地域の医療圏における医療情報連携ネットワークについて
は、システムの整備までは行ったものの実際の利用が低調であるも
のも見られるが、まさに医療データの価値の還元までのサイクルが
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