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資料1-2-5診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (68 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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B.下垂体ゴナドトロピン産生腫瘍
Definite を対象とする。
1.主要項目
(1)主症候
①小児:性ホルモン分泌亢進症候、思春期早発症のうち 1 項目以上
②成人男性:女性化乳房、精巣腫大、性腺機能異常のうち 1 項目以上
③閉経期前の成人女性:過少月経月経異常、不妊、乳汁分泌、卵巣過剰刺激症候群(閉経後には症状
は顕性化しない)のうち 1 項目以上
④その他に腫瘍に伴う中枢神経症状を認める。
(2)検査所見
①腫瘍によって産生されるゴナドトロピン(LH、FSH、hCG)又は GnRH(LHRH)によって生じるゴナドトロピ
ン分泌過剰を認める。FSH 産生腫瘍が多い。
②①画像診断で視床下部や下垂体に腫瘍性病変を認める。
③免疫組織化学的にゴナドトロピン産生②ゴナドトロピン(LH 又は FSH)分泌過剰を認める。
2.診断基準
Definite:((注1)及び(2)を満たす。
(3.)病理所見
腫瘍性病変において、免疫組織化学的にゴナドトロピン陽性所見を認める(注2)。
(4)参考所見
下垂体ゴナドトロピン産生腫瘍では、血中 FSH は高値、血中 LH は低値~正常値を示すことが多い。
(5)鑑別診断
下記の疾患を除外する。
原発性性腺機能低下に基づく反応性ゴナドトロピン分泌過剰。性ホルモン分泌低下の症候に加え
て、ゴナドトロピン値の高値を示す。
下記多嚢胞性卵巣症候群
薬剤による卵巣刺激症候群
2.診断の値が目安であるが、他カテゴリー
Definite:(1)の臨床症状いずれかをあわせて診断満たし、(2)の全てを満たし、(3)を満たし、(5)の鑑別疾
患を除外したもの。
Probable:(1)のいずれかを満たし、(2)の全てを満たし、(5)の鑑別疾患を除外したもの。
(注1)施設基準値の基準範囲を上回る場合を分泌過剰とする。

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