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参考資料3-2 令和3年度終了研究課題の成果の一覧 (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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No.

年度

研究課題名

研究事業名 研究代表者

専門的・学術的観点からの成果

臨床的観点からの成果

ガイドライン等の開発

その他行政的観点からの成果

その他のインパクト

腎疾患政
策研究

2019年度末に実施したアンケート
調査を、診療連携体制構築に関
連する活動全般の実態のより定
性的、定量的な評価を可能とし、
詳細な二次調査へも展開可能な
情報を得ることを目的に、2020年
度はアンケート項目を改訂した。
個別の連携制度の連携実績の定
伊藤 孝史
期的集計も行われはじめており、
制度毎の運用実態の横断的・縦
断的把握が可能な体制の整備が
進んでいることがわかった。今回
抽出された個別制度の好事例か
らは、健診結果に基づく保健指
導、受診勧奨が進展していること
が推察された。

CKDの認知度は少しずつ上昇し
ているが、全体では50%程度であ
る。CKD対策を進めていく上で、
疾患に対する正しい知識は重要
であり、対象者を考えた普及啓発
活動が実施されるようになってき
た。
チーム医療の中心的存在である
腎臓病療養指導士数は確実に増
加してきている。地域間、職種間
での連携の強化、モチベーション
アップや知識の向上のための方
策が進み始めており、コロナ禍で
も継続して人材育成を行い、CKD
診療における診療連携体制の構
築に役立つように、各都道府県で
更なる活動の支援が進んでいる。

CKD患者をできるだけ早期に発見
するための普及啓発活動から、
CKD患者の包括的な療養指導を
効果的かつ継続的に実施する際
の手助けとなるように基本的な事
項が網羅されたガイドブック「腎臓
病療養指導士のためのCKD指導
ガイドブック」を作成した。腎臓病
療養し同士の資格取得のみなら
ず、取得後の勉強や指導に役立
つことが期待される。

年度末アンケートで、普及啓発活
動(市民公開講座や啓発イベン
ト)や診療連携体制、人材育成
(腎臓療養指導士)の実態調査を
行った。CKD対策のための会議体
の設置や専門医・専門医療機関
のリストの作成など、都道府県単
位を中心とする体制構築のため
の基盤整備は進展しており、その
中から好事例を供することにより
各地域の実情に適合したCKD診
療連携体制の立案・実施・改善へ
の支援が効率的に進展すること
が期待される。

コロナ禍の普及啓発活動に必要
な新たな資材の開発として、A4サ
イズのチラシ、懸垂幕、ロールアッ
プバナー、クイズパネルの活用に
加えて、行政、マスメディアなどと
協力し、withコロナ時代のTV、新
聞というマスメディアの活用や、デ
ジタル時代にあわせたソフトの活
用について検討し、合計6本の啓
発動画を作成し、病院・診療所内
や公共の場などその場所や規模
などに応じて活用可能な形のもの
を掲出した。

3

腎疾患政
策研究

本邦における腎疾患患者は年々
増加傾向にある。腎疾患対策検
討会報告書で設定された目標を
達成するためには、普及啓発、医
療連携体制構築、診療水準向
上、人材育成、研究開発促進の5
本柱に一層注力必要がある。アン
ケート調査、定点観測などにより、
柏原 直樹 CKDの管理における病診連携体
制の構築が十分ではない実態が
示唆された。小児CKD患者を対象
にヘルスリテラシーの獲得・向上
を支援する移行期医療支援ツー
ルを公開した。AMED長寿科学研
究開発事業と連携して、保存的腎
臓療法(CKM)のモデルを構築し
た。

全国を12ブロックに分割し、各県
担当者と行政担当者、多職種の
参加者を得て、ブロック会議を
行った。好事例の共有、意見交換
を行い課題が明らかとなった。
2021年度までに5回の腎臓病療養
指導士認定講習会を行い、合計
1935名の腎臓病療養指導士が誕
生した。また、小児CKD患者を対
象とした移行期医療支援ツール
「おしっこ(尿)と腎臓の不思議」を
2021年に公開した。AMED長寿科
学研究開発事業(研究代表者 柏
原直樹)と連携して、透析見合わ
せ・中止となった場合の、保存的
な緩和医療(CKM)のモデルを構
築した。

エビデンスに基づく急速進行性腎
炎症候群RPGN診療ガイドライン
2020(厚生労働科研 2020)
エビデンスに基づく多発性嚢胞腎
PKD診療ガイドライン2020(厚生
労働科研 2020)
エビデンスに基づくIgA腎症診療ガ
イドライン2020(厚生労働科研
2020)
エビデンスに基づくネフローゼ症
候群診療ガイドライン2020(厚生
労働科研 2020)
腎臓病診療における新型コロナウ
イルス感染症対応ガイド 2020年
(厚生労働科研 2020)

平成30年7月厚生労働省から「腎
疾患検討会報告書」が発出され、
今後のCKD対策の目標が設定さ
れた。本研究の成果は報告書に
記されたアクションプランの策定に
直接つながるものである。進捗管
理の方法も考案し、PDCAサイク
ルを継続的に回して、本邦の腎臓
病診療の質向上、医療へ貢献す
ることを目的としている。その目的
を果たすべく、令和4年度から3年
間引き続き研究を継続する。CKD
を早期に発見 診断し、良質で適
切な治療を実施することにより、
CKD患者(透析患者及び腎移植
患者を含む)のQOLの維持向上を
図る。

COVID19が拡大する中で利用可
能な啓発資材を開発し、全国へ配
布、展開した。啓発動画、ポス
ター、デジタルスライドなどは、ダ
ウンロード可能な資材として腎臓
病協会のHPでも公開している。啓
発動画は、都内タクシー、店舗、
駅構内、ほか公共施設等で掲示、
放映を行った。2021年度は
YouTubeに公開し、広告としても
掲載した。

3

研究班で作成した『メディカルス
タッフのためのライフステージに応
じた関節リウマチ患者支援ガイド』
は、平成30年11月厚生科学審議
会疾病対策部会リウマチ等対策
免疫・アレ
委員会報告書で課題として挙げら
ルギー疾
松井 利浩 れた「年代に応じた診療・支援の
患政策研
充実」、「専門的なメディカルスタッ

フの育成」のために活用できる資
材であり、『関節リウマチ診療ガイ
ドライン2020』でカバーできない患
者および家族への情報提供や支
援の充実が期待できる。

『メディカルスタッフのためのライフ
ステージに応じた関節リウマチ患
者支援ガイド』は、関節リウマチ患
者を支援するメディカルスタッフか
らの要望の声に応えるべく作成さ
れた初めての公的患者支援ガイ
ドである。日本リウマチ学会の
Web上で無償公開し、すでに臨床
現場で幅広く活用されている。多
職種のメディカルスタッフおよび患
者会からも高い評価と満足度を得
ている。

医師、看護師、薬剤師、リハビリ
テーションスタッフおよび患者会が
協働し、事前に実施したアンケー
ト結果を参考に、『関節リウマチガ
イドライン2020』に準拠する形で
『メディカルスタッフのためのライフ
ステージに応じた関節リウマチ患
者支援ガイド』を作成した。Web上
で無償公開するとともに、冊子化
したものを全国の日本リウマチ学
会教育認定施設に配布し、臨床
現場で活用されている。

関節リウマチの診療実態を調査
し、患者の高齢化、発症の高齢
化、疾患活動性および身体機能
の改善傾向、手術療法の実態と
変遷、薬物療法の実態と変遷、入
院率とその理由、死亡時年齢の
向上、死因、合併症とくに悪性腫
瘍の発生状況、労働力率、若年
女性患者の挙児出産の実態など
を明らかにした。また、関節リウマ
チ患者支援に関わるメディカルス
タッフのアンメットニーズも明らか
にした。これらは今後の厚生労働
行政を考える上での基礎資料とし
て活用が期待できる。

『メディカルスタッフのためのライフ
ステージに応じた関節リウマチ患
者支援ガイド』のメディカルスタッ
フへの普及・啓発を目的に、Web
医療講演会「メディカルスタッフに
よるライフステージに応じた関節リ
ウマチ患者支援を考える」を開催
し高い評価を得た。また、日本リ
ウマチ学会学術集会におけるシン
ポジウム、日本リウマチ友の会主
催の公開講演会をはじめ、医師/
医療従事者および患者会向けに
研究成果を周知する活動を行っ
た。

開始 修了

慢性腎臓病
(CKD)に対する
全国での普及啓
発の推進、地域
100
における診療連
携体制構築を介
した医療への貢


腎疾患対策検討
会報告書に基づ
く対策の進捗管
101 理および新たな
対策の提言に資
するエビデンス
構築

102

ライフステージに
応じた関節リウ
マチ患者支援に
関する研究

3

3

3

3

29

原著論文 その他の論 学会発表 特許(件 その他
(件数) 文等(件数) (件数)
数)
(件数)
和文 英文等
和文 英文等
国内 国際 出願 取得 施策への反映
普及・啓発活動

2

24

4

0

26

5

0

0

0 371

33 187

0

0

89

33

0

0

5 170

58

5

78

11

0

0

1

3

80

3