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参考資料3-2 令和3年度終了研究課題の成果の一覧 (56 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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No.

年度

研究課題名

研究事業名 研究代表者

専門的・学術的観点からの成果

臨床的観点からの成果

ガイドライン等の開発

その他行政的観点からの成果

その他のインパクト

開始 修了

気管内投与によ
る化学物質の有
害作用とくに発
癌性の効率的評
194 価手法の開発に
関する研究:迅
速化かつ国際化
に向けてに関す
る研究

バイタルサイン
の統合的評価を
エンドポイントと
した新規急性経
口投与毒性試験
195 方法の開発-統
計学による半数
致死量から診断
学による概略の
致死量への転換
-に関する研究

化学物質のイン
196 ビトロ神経毒性
評価法の開発

3

3

3

3

研究成果:A549肺がん細胞の
Neutral red取り込みを指標とした
in vitro毒性試験で得られたLD50
近似値を、ラットの気管内に投与
してLD50値を判定する方法を開
発した。13物質中11物質は従来
の4時間吸入曝露試験の実施施
化学物質リ
設間の差異の4倍以内であり実
津田 洋幸
臨床試験ではない。
スク研究
用化に問題はないと考えられた。
研究成果の学術的・国際的・社会
的意義:高額な装置と稼働費を要
する吸入曝露を必要としない、安
価で実用可能な「吸入曝露」代替
でき得る方法候補として期待でき
る。さらに実証を重ねてOECDへ
の採用を目指す。

3

新素材のカーボンナノチューブ
ヤーンを生体電位測定用のセン
サーとして、世界で初めて動物の
体表面から脳波と心電波形の測
定に成功した。この方法は、従来
法に比較して動物への侵襲性が
極めて低く、簡便な生体電位測定
化学物質リ
高橋 祐次 法である。研究成果は日本毒性
スク研究
学会の学術誌Fundamental
Toxicological Sciencesに掲載さ
れ、国内外から大きな反響があっ
た。独自開発のラット用パルスオ
キシメータでは、24時間以上連続
して心拍数、SpO2、呼吸数の計
測に成功した。

本研究は毒物劇物の判定に利用
される動物実験の一つである急
性毒性試験に係わる研究であり、
直接的に臨床的観点への成果と
はなっていない。しかしながら、ヒ
トが化学物質の急性曝露された
際の危険度をより正確に予測し治
療方針に役立てること考えられ
る。また、カーボンナノチューブ
ヤーンは木綿などの繊維と同様
の柔軟性を有し、衣服に縫い込む
センサーとしての可能性を見いだ
しており、独自開発のラット用のパ
ルスオキシメータと共にヒトの健
康管理に有用なウエアラブルディ
バイス開発の基盤となり得る。

現在のところ、ガイドラインの作成
に直接寄与する成果は得られて
いないが、本研究の目的は現在
の急性毒性試験ガイドライン
(OECD TG420,423,425)のエン
特記事項なし
ドポイントの転換を図ることであ
る。ヒトの安全性確保、動物福祉
の充足、試験費用の低減と期間
の短縮による効率化が期待され
る。

3

化学物質の安全性評価は、3Rs原
則のもと、New Approach
Methodologies (NAM) の活用に
より今までより予測性が高くヒト健
康を確保できる評価法が期待され
る。発達期の神経毒性はin vivoが
化学物質リ
中心であるが、ヒト脳の発達や成
諫田 泰成
スク研究
熟は複雑なプロセスを経ることか
ら、特に神経毒性に関してはメカ
ニズムが不明で適切な評価方法
が活用されていない。そこで我々
は、ヒトiPS細胞を用いた化合物評
価を構造と機能の観点から、それ
ぞれ技術基盤を構築した。

近年、自閉症関連スペクトラムの
子供が増えているとされ、遺伝的
養親と環境的要因に大別される。
環境的要因として、これまで
Systematic Literature Reviewの
結果等から特定の化学物質への
胎児期の暴露量と出生児の知能
指数の低下との相関関係が報告
されている。このことなどを踏まえ
て、化学物質の発達神経毒性を
正確に評価することは極めて重要
な課題であり、本研究で、農薬な
ど環境中の化学物質の評価によ
り、子どもの健康の確保が期待さ
れる。

OECDや米国EPAを中心とする国
際グル-プとの協調のもと、従来
の神経毒性試験(TG424)や発達
神経毒性試験(TG426)を代替で
きるような手法として、in vitro
DNTガイダンス作成に協力してい
る。今後の化学物質の管理に役
立てるように取り組みたい。

原著論文 その他の論 学会発表 特許(件 その他
(件数) 文等(件数) (件数)
数)
(件数)
和文 英文等
和文 英文等
国内 国際 出願 取得 施策への反映
普及・啓発活動

OECD TG 403への採用における
重要項目の吸入暴露(暴露限度
時間4時間)に矛盾しない方法
で、動物数は6〜8匹程度/用量
で動物愛護の面で重要な項目に 厚生労働省の担当部署からの
沿ったものであり、実施にかかる OECDへの提案努力を期待する。
費用は吸入暴露費用と比べて桁
違いに安価である。厚生労働省
の担当部署からの提案による採
択可能性は十分期待できる。

実施にかかる費用は吸入暴露費
用と比べて桁違いに安価であっ
て、国際的普及は十分期待出来
る。

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49

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28

4

1

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第47回日本毒性学会学術年会
(2020)にて日本中毒学会と合同
シンポジウム講演、第3回医薬品
毒性機序研究会(2021)にてシン
ポジウム講演。

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2

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56

今後、農薬などの中で発達神経
先天異常学会で、子どもの健康に
毒性のポテンシャルを有する化学
関する環境化学物質のシンポジ
物質のスクリーニング法として活
ウムを企画して、議論を行った。
用が期待される。