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参考資料3-2 令和3年度終了研究課題の成果の一覧 (35 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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No.

年度

研究課題名

研究事業名 研究代表者

専門的・学術的観点からの成果

臨床的観点からの成果

ガイドライン等の開発

精神保健・福祉
に関するエビデ
ンスのプラット
フォーム構築及
119 び精神科長期入
院患者の退院促
進後の予後に関
する検討のため
の研究

再犯防止推進計
画における薬物
120 依存症者の地域
支援を推進する
ための政策研究

地域特性に対応
した精神保健医
療サービスにお
121 ける早期相談・
介入の方法と実
施システム開発
についての研究

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障害者政
策総合研


長期入院の統合失調症圏患者を
7年程度追跡した場合の再入院率
は6割ほどであること、再入院期
間は指標入院よりは短くなること
などが明らかとなった。我が国は
これまで長期入院患者の予後の
予測について、地域ケアシステム
佐藤 さや
がすでに機能している西欧や米

国を参考にしようと試みてきたが、
今後は東欧やイスラエル国など、
同時代に同じ「長期入院患者の地
域移行とその後の地域生活支援
の実現」という課題を有する国々
の状況からも学びが得られる可能
性が示唆された。

本研究の実施により、近年がんや
慢性疾患の領域で重要性が指摘
され、精神科医療においても注目
が高まっている「研究成果の臨床
実践への還元や普及を目指す実 該当せず。
装科学」や「医学研究・臨床試験
における患者・市民参画(Patient
and Public Involvement:PPI)」の
推進の一助となり得る。

原著論文 その他の論 学会発表 特許(件 その他
(件数) 文等(件数) (件数)
数)
(件数)
和文 英文等
和文 英文等
国内 国際 出願 取得 施策への反映
普及・啓発活動

その他行政的観点からの成果

その他のインパクト

第7次医療計画に謳われる「精神
障害にも対応する地域包括ケア
システム」では精神障害者への地
域ケアの提供が前提となっている
が効果的な地域移行/地域定着
および地域ケアに関す科学的根
拠を一定の基準で示したプラット
フォームはこれまで作成されてこ
なかった。本研究で作成したプ
ラットフォームによって多様な立場
の支援者が地域精神科医療に関
する科学的根拠にアクセスしやす
くなり、支援の際に活用可能とな
る。これらの実践の積み重ねによ
り「精神障害にも対応する地域包
括ケアシステム」の促進に資する
ことができる。

-精神障害当事者の地域生活に
かかわる研究結果紹介サイト-「こ
ころとくらし」
(https://cocokura.ncnp.go.jp/)
2021年7月13日公開

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本研究班は保護観察所、精神保
健福祉センター、民間リハビリ施
設、更生保護施設といった多機関
による支援システムの構築ならび
に多機関による合意形成を踏ま
えた支援指針を開発したという点
でその行政的意義は高い。特に
保護観察対象者のコホート研究
は保護観察から地域の社会資源
へのつなぎを促進する支援システ
ムとして、将来の事業化が期待さ
れるものである。なお、その成果
は、2021年厚生労働省医薬生活
食品局「大麻取締法等あり方検討
会」、ならびに、2022年同局「大麻
規制小委員会」において資料とし
て引用された。

開始 修了

障害者政
策総合研


わが国には薬物依存症者に関す
る中長期的なコホート研究が存在
せず、その意味で保護観察対象
者、ならびにダルク利用者のコ
ホート研究の学術的意義は高い。
松本 俊彦
特に、前者の場合、「全部執行猶
予」「仮釈放」「一部執行猶予」の
いずれの保護観察対象者を追跡
するので、保護観察制度の制度
評価を行うことも可能である。

3年間の研究活動により、本研究
班は、地域において関連機関が
連携しての薬物依存症者支援に
資する包括的支援指針の開発、
薬物依存症者の転帰調査システ
ムの開発、ならびに、地域におけ
る薬物依存症者に対する保健福
祉的支援の質の向上、ならびに、
就労支援や更生保護施設におけ
る支援マニュアルの開発という目
的を遂行することができた。

3年間の研究期間を通じて、保護
観察所および民間支援団体にお
ける薬物依存症者コホート調査の
実施体制を構築した。さらに、各
種調査を通じて、地域保健機関お
よび自治体関係者、医療機関、保
護観察所、民間支援団体、更生
保護施設などの連携の実態、支
援の課題を明らかにするととも
に、支援の指針となるマニュアル
を開発した。以上の研究知見を踏
まえ、研究班活動の知見を踏ま
え、「薬物依存のある刑務所出所
者等の支援に関する地域連携ガ
イドライン」の課題、ならびに追
記・補強すべき事項を整理し、提
言としてまとめた。

保護観察対象者のコホート研究
は、2017年5月の治療的司法研究
会の公開シンポジウム、ならびに
2019年5月の刑法学会シンポジウ
ムや発表され、法曹関係者からの
注目を集めた。また、ダルク利用
者コホート研究の成果は、ASK(ア
ルコール問題を考える市民の会)
の機関誌「Be!」(2019年5月号)に
て取り上げられ、特集時が組まれ
た。また、保護観察対象者のコ
ホート研究は、松本俊彦著「薬物
依存症」(ちくま書房,2018)にお
いて、大きく取り上げられた。

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障害者政
策総合研


「精神障害にも対応した地域包括
ケアシステム」の構築とそれを持
続可能(sustainable)なものとする
には、早期相談・支援サービスの
導入と実装が不可欠であることを
示した。豪州のシステムも参考に
した、研究モデル地区北千住での
根本 隆洋
若者向けワンストップ相談セン
ター「SODA」の運営を通じて、同
様のサービスのニーズの高さと効
果を示し、精神保健医療福祉分
野のみならず、行政・民間を含め
た多領域に跨る対応を可能とする
施策の必要性を示した。

研究モデル地区秋田県サイトで
は、Akita Mental health ICT
Network(AMIN, アミン)と名付け
た、県精神保健福祉センターと県
内保健所を結ぶICTネットワークを
構築し、これを用いた遠隔精神保
健の取り組みを行った。保健所保
健師の人材育成・体制整備など
の技術支援を行うことで、保健所
の精神保健相談・支援実績を向
上させた。個人情報保護に配慮し
た遠隔事例検討を安全に実施す
るシステムの構築が非常に有用
であることが示された。

1. 研究HP「MEICIS」:
https://meicis.jp/; 2. 相談機関検
索サイト「MEICIS相談室」:
https://sodan.meicis.jp/; 3. コロナ
「精神障害にも対応した地域包括 本研究事業における足立区サイト
禍におけるメンタルヘルスを考え
ケアシステム」における早期相談・ での取り組みが、埼玉県川口市
るWeb市民公開講座 (2022.3.6); 4.
支援のための手引き Version 1.1 の「若年者早期相談・支援事業」
NHK NEWS おはよう日本
を作成した。
に採用された。
(2021.4.3); 5. フジテレビ Mr.サン
デー (2021.10.10); 6. m3.com地域
版 (2022.3.25); 7. m3.com地域版
(2022.4.1)

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