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参考資料3-2 令和3年度終了研究課題の成果の一覧 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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No.

年度

研究課題名

研究事業名 研究代表者

専門的・学術的観点からの成果

臨床的観点からの成果

ガイドライン等の開発

その他行政的観点からの成果

その他のインパクト

開始 修了

日本の集中治療
臨床情報を基盤
として人工知能
を用いた本邦発
12
の重症度予測モ
デルの開発とパ
ネルデータ活用
環境の醸成

AIを活用した医
療機器の開発・
研究における
13
データ利用の実
態把握と課題抽
出に資する研究

認知症に関与す
るマイクロバイ
14
オーム・バイオ
マーカー解析

3

3

3

3

各施設で多様な形式で保存され
ているデータに関して調査を行
い、データの標準的な用語の整理
を行った。また、データをリアルタ
政策科学
イムに活用するためのシミュレー
総合研究
ション環境の構築を行い、今後の
(臨床研究
データ利活用の可能性を示すこと
等ICT基盤 高木 俊介 ができた。今まで、産学官で連携
構築・人工
をしてデータを標準化する試みは
知能実装
様々な分野で行われていたが、
研究)
複数の医療機器を扱う集中治療
分野でその足がかりを作ることが
できたことは有意義であり、最終
報告でも多数の参加者が集まり、
期待の高さが窺えた。

集中治療医学会の標準用語集を
参考にして、データ収集のための
統制用語集を作成した。バイタル
サイン、検査項目、血液ガス分
析、人工呼吸器データと集中治療
領域での情報の整理をすることが
できた。
特記事項なし。
単施設での集中治療領域におけ
る時系列データを用いて機械学
習のアルゴリズム構築を行なっ
た。各施設で精度の高いアルゴリ
ズムが構築できたが、データセッ
トが単一施設のため、データ量が
不十分である課題が抽出された。

3

AI医療機器の開発に対する期待
は社会的にも大きいが、これまで
研究開発から上市後にまで至る
過程の制度面を俯瞰的に議論し
た形跡はなく、また個人上保護法
政策科学
の改正により令和4年4月に新設
総合研究
された仮名加工情報の利活用を
(臨床研究
想定した検討もなかった。本検討
等ICT基盤 中野 壮陛 では、個人情報保護法に主眼を
構築・人工
おきつつ、生命・医学系指針、医
知能実装
薬品医療機器等法の関係に着目
研究)
し、それらの課題を抽出し、現行
制度下において可能な方策と今
後解消すべき課題を明確化したこ
とから、わが国におけるAI医療機
器開発の加速化に結実するもの
となった。

AI医療機器の導入は働き方改革
を含めて臨床現場からの期待は
高かったものの、これまで現場
ニーズに基づくAI医療機器開発が
停滞していたのは、医療情報の
データ利活用に要因があったと考
えられる。本検討結果は、法制度
面からの検討にとどまらず、デー
タ提供を行う医療現場側の運用
面にまで焦点をあてた議論を行っ
たことからにより、現場ニーズに
基づくAI医療機器開発、医療現場
からのデータ提供の円滑化の両
面を達成するための環境整備を
達成するものである。

3

認知症との関連が強いと考えられ
る候補メチル化サイトを複数サイ
ト見出したことは、先に報告してい
るアミロイドβ蓄積リスクの有無を
政策科学
指標とするSNPとともに、新たに
総合研究
認知症予防の指導や認知症の早
(臨床研究
期診断ツールへの可能性を示し
等ICT基盤 山本 万里
た。また、機械学習を用いて唾液
構築・人工
菌叢による認知症・軽度認知障
知能実装
害・非認知症を高精度に識別する
研究)
予測モデルを構築した。56名の百
寿者の腸内細菌叢解析と特徴的
な細菌種を同定してNature誌で発
表した。

腸内あるいは口腔内細菌やゲノ
ムを用いた認知症/軽度認知障害
の早期発見につながる成果であ 特になし
り、認知症予防対策に活用できる
と期待される。

検討結果により、令和4年3月3 1
日付け事務連絡「仮名加工情報
である医療情報のみを用いて行う
AI画像診断機器等の開発・研究
等への生命・医学系指針の適用
等について」(文部科学省研究振
興局ライフサイエンス課生命倫
理・安全対策室、厚生労働省大臣
官房厚生科学課、厚生労働省医
政局研究開発振興課、経済産業
省商務・サービスグループヘルス
ケア産業課)の発出に貢献した。

4

原著論文 その他の論 学会発表 特許(件 その他
(件数) 文等(件数) (件数)
数)
(件数)
和文 英文等
和文 英文等
国内 国際 出願 取得 施策への反映
普及・啓発活動

特記事項なし。

本研究の成果をもとにICU診療
データの標準化を目指し、日本集
中治療医学会や関連学会・企業
と連携してコンソーシアム「集中治
療コラボレーションネットワーク
(ICON)」を設立した。この場でICU
データ標準化・構造の統一化に向
けた検討を行い、データ利活用を
行うプロジェクトのハブとなること
で、研究費終了後にも持続的に
組織運営が行われ、事業継続で
きる方策を検討している。セミナー
の随時開催、並びに団体のパンフ
レット作成をした。

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22

4

12

1

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1

3

検討結果については、令和4年5
月31日に開催される厚生労働省
の第13回保健医療分野AI開発加
速コンソーシアムにて報告する予
定である。また、令和4年6月2日
に開催される厚生労働省の第5回
生命科学・医学系研究等における
個人情報の取扱い等に関する合
同会議で参考資料として活用され
る予定である。さらに、令和4年6
月30日に開催される厚生労働省
の第5回生命科学・医学系研究等
における個人情報の取扱い等に
関する合同会議 第6回タスク
フォースにて報告する予定であ
る。

2022年12月17日に開催予定の第
66回LAMSEC学術集会(一般社団
法人医学系大学倫理委員会連絡
会議)にて本検討結果を説明し、
各大学の倫理委員会関係者と議
論予定である。

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特になし

特になし

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