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参考資料3-2 令和3年度終了研究課題の成果の一覧 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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No.

年度

研究課題名

研究事業名 研究代表者

専門的・学術的観点からの成果

臨床的観点からの成果

ガイドライン等の開発

その他行政的観点からの成果

その他のインパクト

開始 修了

次世代バイオ
データ基盤の構
15 築に向けたデー
タ連携の概念実


糖尿病個別化予
防を加速するマ
16
イクロバイオーム
解析AIの開発

リアルワールド
ヘルスデータの
ブリッジング標準
化のためのシス
17 テム開発~マイ
クロバイオーム
分析データのブ
リッジング標準化


医療AIの研究開
発・実践に伴う倫
18 理的・法的・社会
的課題に関する
研究

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3

3

3

3

政策科学
総合研究
(臨床研究
等ICT基盤 寳澤 篤
構築・人工
知能実装
研究)

産業界のニーズに基づく支援体
制の概要のとりまとめを行った。さ
らにその構成要素である一括相
談窓口の実証、横断検索システ
ム機能の高度化及びWebシステ
ムの開発を進めた。また、バイオ
データ利活用ガイドライン等の策
定も行うことで産業界がコホート・
バイオバンク利活用を進めるため
の基盤構築が進んだ。実際に企
業のデータ利活用の問い合わせ
が増えている。

データ利活用については企業ごと
にニーズが異なることが明らかと
現段階では臨床までたどり着いた なった。また、実際の企業の問い
成果はないが、産業界が積極的 合わせや企業とのやり取りで発生
にバイオデータを利活用すること する事項を中心に産業界・アカデ
によりいずれ健康状態に直結する ミアがコホート研究等に由来する
成果がもたらされると期待する。 疫学データを利活用するときに必
要な要件や注意事項を検討し、整
理した。

現段階で施策に反映される成果
は上がってきていない。しかし産
業界の協力も得ながらしっかりと
した根拠に基づくヘルスケアが提 特になし
供できる体制を推進していること
は高く評価されていると考えてい
る。

原著論文 その他の論 学会発表 特許(件 その他
(件数) 文等(件数) (件数)
数)
(件数)
和文 英文等
和文 英文等
国内 国際 出願 取得 施策への反映
普及・啓発活動

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3

政策科学
総合研究
(臨床研究
等ICT基盤
構築・人工
知能実装
研究)

ヒトから得られたデータ解析と動
物モデルを組み合わせた検討か
ら、糖尿病の改善や予防効果が
国立研究
期待出来る有用菌や代謝物が同
開発法人
定され、そのメカニズム解明を進
医薬基盤・
めている。また有用菌や代謝物の
健康・栄養
詳細な解析から、有用菌の多様
研究所
性や代謝物の産生経路を明らか
にし、様々な専門的観点からの新
たな学術的知見が得られている。

糖尿病の改善や予防が期待出来
る有用菌や代謝物の同定、さらに
はヒトビッグデータ解析から、有用
菌や代謝物と関連のある食生活
や生活習慣などの情報など、糖尿
病予備群の改善につながる知見
が得られつつある。

今回得られた知見は今後のポスト
バイオティクスやマイクロバイオー
ムを標的としたヘルスケアに関す
るガイドライン作成などにおいて、
有用な情報になると予想される。
特に、腸内環境に基づく健康指導
や個別化/層別化栄養指導システ
ムなど、今後の健康づくりに関わ
る新しい知見となると期待される。

今回得られた知見は、腸内環境
に基づく健康指導や個別化/層別
化栄養指導システムなど、今後の
健康づくりに関わる新しい知見と
して、健康、医療、福祉などの分
野に貢献することが期待される。

本事業では糖尿病に主眼をおい
て研究を進めているが、本システ
ムは他の疾患にも応用可能であ
ることから、今後の健康科学研究
の中核システム一つとして、健康
長寿社会の実現に貢献すること
が期待される。

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ブリッジングシステムを開発し、標
準化することで、異なる手法で取
政策科学
得したマイクロバイオームデータ
総合研究 国立研究 の相互利用が可能となる。これに
(臨床研究 開発法人 より、これまで個別の比較的小さ
等ICT基盤 医薬基盤・ なコホートで取得してきたデータで
構築・人工 健康・栄養 あっても、データ連係による規模
知能実装 研究所
の拡大によって、データを最大限
研究)
有効活用出来るようになり、デー
タ駆動型研究の加速化に貢献で
きると期待する。

腸内細菌などのマイクロバイオー
ムは健康に影響を与える重要因
子として注目されていることから、
本事業によりマイクロバイオーム
データなどの有効な利活用や
データ連携が促進、健康や疾患
のバイオマーカーや発症要因を
見出し、各種製品開発・産業創出
へつながると期待できる。

特に審議会などで参考にはされ
ていないが、本事業で進めている
倫理整備や知財・標準化検討委
員会における検討は医療・ヘルス
ケア領域におけるビッグデータの
利活用や統合解析に関するガイド
ライン作成などにおいて、有用な
情報になると予想される。

本事業でデータ連携システムが
開発・標準化されることで、データ
駆動型研究の加速化し、医療や
ヘルスケア領域の製品開発や産
業創出を通じて、国民の健康増進
へとつながると期待される。

本事業ではマイクロバイオームに
主眼をおいて標準化を進めている
が、本システムは他の領域でも、
測定方法の統一化が困難なデー
タ間の比較に資する可能性等が
期待されることから、今後、幅広
い研究領域へ波及することが期
待される。

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総括するに、現行の医事・薬事に
関する法制度を基礎にする限り、
従来の医療機器と⽐べて、「医療
AI」自体の特有の倫理的・法的・
社会的課題が直ちに生じるとは考
政策科学
えにくいとする検討が大勢を占め
総合研究
た。一方、未成熟で過渡期にある
(倫理的法
状況にある中、顕在化する課題に
井上 悠輔
的社会的
は備えておくべき、という視点も示
課題研究
された。これらを踏まえ、各論とし
事業)
ての「研究開発」、「臨床現場」、
「市民・社会との接点」をめぐる各
論的な課題に加え、全体的な課
題としての「総論」を検討すると
いった、2 段構成にて検討し、抽
出した課題を挙げた。

臨床現場において留意すべき点
として、「医師の主体性をめぐる原
則の再確認」「医療現場での『人
による監視』の適用をめぐる課題」
「患者や社会の受け止め・インパ
クトへの配慮」「医師の専門性を
超えるAI の活用の是⾮」「その他
(教育、特定製品の推奨・広告と
連動した医療業務支援プラット
フォームの問題)」を抽出し、解説
を付した。また、医療AIをめぐる医
師患者関係、コミュニケーションの
あり方を考えるための架空事例を
6件作成した(従来のものとあわせ
て17件)。

日本病理学会におけるAIガイドラ
イン案の作成に参画し、主にAIの
研究開発における倫理問題の観
点から執筆参加した。また、日本
医師会の令和2・3年度生命倫理
懇談会答申(『医療AIの加速度的
な進展をふまえた生命倫理の問 特になし。
題』)の検討・執筆に参画し、「AI規
制とガイドライン:世界の検討動
向」「AI開発と利用における説明と
責任」「AI開発と利用における個
人情報の扱い」について執筆する
他、主原則の作成にも寄与した。

団体コムルの協力を得て、後に診
療を受ける患者・市民側の目線か
らの事例集に展開した。これは一
部の報道でも紹介された。また、
この事例を用いた複数回の市民
ヒアリング(年代・性別によって定
義された全6集団)を開催し、患
者・市民にとっての「AI」の位置づ
けをめぐる知見を得た。

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