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参考資料3-2 令和3年度終了研究課題の成果の一覧 (36 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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No.
年度
研究課題名
研究事業名 研究代表者
専門的・学術的観点からの成果
臨床的観点からの成果
ガイドライン等の開発
その他行政的観点からの成果
その他のインパクト
開始 修了
122
地域精神保健医
療福祉体制の機
能強化を推進す
る政策研究
青年期・成人期
の自閉スペクトラ
ム症および注意
123 欠如多動症の社
会的課題に対応
するプログラム
の開発と展開
124
障害児相談支援
における基礎的
知識の可視化の
ための研究
3
3
3
3
3
3
原著論文 その他の論 学会発表 特許(件 その他
(件数) 文等(件数) (件数)
数)
(件数)
和文 英文等
和文 英文等
国内 国際 出願 取得 施策への反映
普及・啓発活動
障害者政
策総合研
究
措置入院者の転帰に関しては、こ
れまで後ろ向き調査は実施されて
いるが、前向きコホートの実施例
はない。疫学的意義が大きく、適
切な退院後支援のあり方を検討
する上でも貴重な知見となる。包
括的支援マネジメント(intensive
藤井 千代 case management)の効果につい
ては、コクランレビューで示されて
いるものの本邦ではこれまで検証
されておらず、学術的にも貴重な
データである。精神科医の往診・
訪問診療に関しては、これまでに
多施設の調査は実施されておら
ず、本邦初の実態調査となった。
市町村職員を対象とした、精神障
精神障害にも対応した地域包括
野口分担班、川副分担班、椎名 害にも対応した地域包括ケア構
ケアシステムの構築は、臨床的観
分担班で実施した研究の成果
築のための手引きについては、精
点からも、社会的観点からも重要
は、厚生労働省が実施する「精神 神障害にも対応した地域包括ケ
であり、本研究は自治体の精神
障害にも対応した地域包括ケアシ アシステムのポータルサイトで公
保健福祉関連業務のあり方や、
市町村職員を対象とした、精神障 ステム構築に係る検討会」「地域 表予定である。2021年9月6日、
地域精神医療を推進するうえで効
害にも対応した地域包括ケア構 で安心して暮らせる精神保健医療 12月22日、2022年3月23日に
果が期待できる具体的な方法を
築のための手引きを作成した。
福祉体制の実現に向けた検討
市町村職員を対象とした精神障
示している。また、入院中の精神
会」の資料として掲載された。また 害にも対応した地域包括ケアシス
障害者の権利擁護のあり方につ
川副分担班の研究成果は、中央 テム構築に係る研修を実施した。
いても具体的な方法を示し、さら
社会保険医療協議会の資料中に また、2022年3月27日に、精神
にはそれぞれの研究成果普及の
も掲載されている。
科アドボケイト養成講座基礎編を
ための研修を実施している。
開催した。
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8
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0
28
4
0
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0
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障害者政
策総合研
究
ASDに関しては、ピアサポートプ
ログラムの効果について、対照群
との比較を行い、QOLとCSQにお
いて、統計学的に有意な変化が
認められた。プログラム参加群と
非参加群(対照群)の選別におい
て、ランダム化はしていないが、
太田 晴久 両群で年齢、性別、AQ、FIQに関
して統計学的な有意差はみられ
なかった。
ADHDに関しては、テーマ毎の
満足度をCSQ-8Jでの評価、参加
者やスタッフへの詳細な調査に
て、汎用性ADHDプログラムの作
成を行なった。
ASDに関しては、ピアサポートプ
ログラム参加後の転帰調査にて、
多くが院内、院外の自助的な活動
に繋がっていた。これは、コミュニ
ケーションが不得手なASDが、プ
ログラムの参加により、自助活動
への自信やモチベーションが惹起
されたことが推察される。
ADHDに関しては、プログラム回
数を5回に短縮して利便性を高め
たが、患者満足度は比較的
(CSQ-8J、平均24.0点)良好で
あった。
障害者政
策総合研
究
相談支援に必要とされる役割・ス
キルを明確化し、自己チェックの
ための評価ツール(活動指標)、
障害児を対象とする相談支援専 共通のアセスメントシート、および
門員と障害児相談支援事業所を 地域資源一覧リストのフォーマット
利用している保護者に対して、そ を作成した。スキルチェックがで
内山 登紀 れぞれ質的調査と量的調査を実 き、今後習得するべきスキルが明
夫
施し、これまで明らかにされてい 確化される。地域格差の解消およ
なかった、障害児の相談支援の び初任者の相談支援専門員のス
実態について多面的な知見を得 キルアップへの貢献が期待され
ることができた。
る。これらの成果は、相談支援事
業者を対象とした国や自治体の
研修内容に反映することができ
る。
ASDに関しては、ピアサポートプ
ログラムのマニュアルを作成し
た。ADHDに関しては、汎用性
ADHDプログラムのマニュアルに
加え、要望が高かった映像資料を
作成した。マニュアルにより、教示
の仕方、プログラムの進め方、予
想される困難さへの対応策を示し
た。映像資料により、文字だけで
は伝わりにくいニュアンスや雰囲
気が理解しやすくなった。これらに
より、他機関でのプログラム実施
可能性を高め、質の担保に繋が
ることが期待できる。
ASDに関しては、特性は生涯にわ
たり持続することが想定され、医
療のみならず、社会全体での支
援が求められる。ピアサポートを
活用したプログラムにより、支援
の受け皿が広がるのと同時に、当
事者の自主的な活動をもとにした
継続的な支援も担保することが可
能となる。
ADHDに関しては、一般の医療
機関で実施しやすい汎用ADHDプ
ログラムにより、心理社会的支援
を受ける機会を増やし、多くの当
事者の社会適応に寄与すると考
えられる。
ASDに関しては、第8回成人発
達障害学会において、ピアサポー
トプログラムのワークショップを
行った。満足度は非常に高く平均
93.1点/100点であり、過半数がプ
ログラムの実施を検討していた。
また、ASD支援におけるピアサ
ポートの重要性について、東京新
聞の夕刊の一面で取り上げられ
るなど、社会的関心も高かった。
ADHDに関しては、協力医療機関
との連携により、プログラムの実
施を検討されている。また、第13
回日本ADHD学会において、シン
ポジウムにてプログラムに関する
報告をしている。
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本研究により、障害児相談支援の
現状と課題が質的調査および量
的調査の両面から明らかとなり、
それらのエビデンスに基づく障害
児相談支援のサポートブック(草
稿)が完成した今後、さらに攻勢を
行い広く公開していく。
障害児相談支援の最新の知見に
基づくサポートブックを作成中であ
る。Webアンケートに回答した相談
支援専門員の約半数から、完成し
たサポートブックの送付に関する
要望があることからも分かるよう
に、高い関心が寄せられている。
本研究の成果物として、このサ
ポートブックがWeb上からダウン
ロードできるようになれば、自治体
や障害児相談支援事業所が自由
に活用でき、障害児の相談支援
の質の向上につながり、行政的意
義は大きい。
サポートブック内の末尾には、障
害児に対する相談支援専門員の
振り返りチェックシートがあり、現
在の自分の立ち位置と今後の研
鑽内容についてセルフアセスメン
トができるようになっており、相談
支援の質の向上に寄与するもの
と考えられる。
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年度
研究課題名
研究事業名 研究代表者
専門的・学術的観点からの成果
臨床的観点からの成果
ガイドライン等の開発
その他行政的観点からの成果
その他のインパクト
開始 修了
122
地域精神保健医
療福祉体制の機
能強化を推進す
る政策研究
青年期・成人期
の自閉スペクトラ
ム症および注意
123 欠如多動症の社
会的課題に対応
するプログラム
の開発と展開
124
障害児相談支援
における基礎的
知識の可視化の
ための研究
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原著論文 その他の論 学会発表 特許(件 その他
(件数) 文等(件数) (件数)
数)
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和文 英文等
和文 英文等
国内 国際 出願 取得 施策への反映
普及・啓発活動
障害者政
策総合研
究
措置入院者の転帰に関しては、こ
れまで後ろ向き調査は実施されて
いるが、前向きコホートの実施例
はない。疫学的意義が大きく、適
切な退院後支援のあり方を検討
する上でも貴重な知見となる。包
括的支援マネジメント(intensive
藤井 千代 case management)の効果につい
ては、コクランレビューで示されて
いるものの本邦ではこれまで検証
されておらず、学術的にも貴重な
データである。精神科医の往診・
訪問診療に関しては、これまでに
多施設の調査は実施されておら
ず、本邦初の実態調査となった。
市町村職員を対象とした、精神障
精神障害にも対応した地域包括
野口分担班、川副分担班、椎名 害にも対応した地域包括ケア構
ケアシステムの構築は、臨床的観
分担班で実施した研究の成果
築のための手引きについては、精
点からも、社会的観点からも重要
は、厚生労働省が実施する「精神 神障害にも対応した地域包括ケ
であり、本研究は自治体の精神
障害にも対応した地域包括ケアシ アシステムのポータルサイトで公
保健福祉関連業務のあり方や、
市町村職員を対象とした、精神障 ステム構築に係る検討会」「地域 表予定である。2021年9月6日、
地域精神医療を推進するうえで効
害にも対応した地域包括ケア構 で安心して暮らせる精神保健医療 12月22日、2022年3月23日に
果が期待できる具体的な方法を
築のための手引きを作成した。
福祉体制の実現に向けた検討
市町村職員を対象とした精神障
示している。また、入院中の精神
会」の資料として掲載された。また 害にも対応した地域包括ケアシス
障害者の権利擁護のあり方につ
川副分担班の研究成果は、中央 テム構築に係る研修を実施した。
いても具体的な方法を示し、さら
社会保険医療協議会の資料中に また、2022年3月27日に、精神
にはそれぞれの研究成果普及の
も掲載されている。
科アドボケイト養成講座基礎編を
ための研修を実施している。
開催した。
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障害者政
策総合研
究
ASDに関しては、ピアサポートプ
ログラムの効果について、対照群
との比較を行い、QOLとCSQにお
いて、統計学的に有意な変化が
認められた。プログラム参加群と
非参加群(対照群)の選別におい
て、ランダム化はしていないが、
太田 晴久 両群で年齢、性別、AQ、FIQに関
して統計学的な有意差はみられ
なかった。
ADHDに関しては、テーマ毎の
満足度をCSQ-8Jでの評価、参加
者やスタッフへの詳細な調査に
て、汎用性ADHDプログラムの作
成を行なった。
ASDに関しては、ピアサポートプ
ログラム参加後の転帰調査にて、
多くが院内、院外の自助的な活動
に繋がっていた。これは、コミュニ
ケーションが不得手なASDが、プ
ログラムの参加により、自助活動
への自信やモチベーションが惹起
されたことが推察される。
ADHDに関しては、プログラム回
数を5回に短縮して利便性を高め
たが、患者満足度は比較的
(CSQ-8J、平均24.0点)良好で
あった。
障害者政
策総合研
究
相談支援に必要とされる役割・ス
キルを明確化し、自己チェックの
ための評価ツール(活動指標)、
障害児を対象とする相談支援専 共通のアセスメントシート、および
門員と障害児相談支援事業所を 地域資源一覧リストのフォーマット
利用している保護者に対して、そ を作成した。スキルチェックがで
内山 登紀 れぞれ質的調査と量的調査を実 き、今後習得するべきスキルが明
夫
施し、これまで明らかにされてい 確化される。地域格差の解消およ
なかった、障害児の相談支援の び初任者の相談支援専門員のス
実態について多面的な知見を得 キルアップへの貢献が期待され
ることができた。
る。これらの成果は、相談支援事
業者を対象とした国や自治体の
研修内容に反映することができ
る。
ASDに関しては、ピアサポートプ
ログラムのマニュアルを作成し
た。ADHDに関しては、汎用性
ADHDプログラムのマニュアルに
加え、要望が高かった映像資料を
作成した。マニュアルにより、教示
の仕方、プログラムの進め方、予
想される困難さへの対応策を示し
た。映像資料により、文字だけで
は伝わりにくいニュアンスや雰囲
気が理解しやすくなった。これらに
より、他機関でのプログラム実施
可能性を高め、質の担保に繋が
ることが期待できる。
ASDに関しては、特性は生涯にわ
たり持続することが想定され、医
療のみならず、社会全体での支
援が求められる。ピアサポートを
活用したプログラムにより、支援
の受け皿が広がるのと同時に、当
事者の自主的な活動をもとにした
継続的な支援も担保することが可
能となる。
ADHDに関しては、一般の医療
機関で実施しやすい汎用ADHDプ
ログラムにより、心理社会的支援
を受ける機会を増やし、多くの当
事者の社会適応に寄与すると考
えられる。
ASDに関しては、第8回成人発
達障害学会において、ピアサポー
トプログラムのワークショップを
行った。満足度は非常に高く平均
93.1点/100点であり、過半数がプ
ログラムの実施を検討していた。
また、ASD支援におけるピアサ
ポートの重要性について、東京新
聞の夕刊の一面で取り上げられ
るなど、社会的関心も高かった。
ADHDに関しては、協力医療機関
との連携により、プログラムの実
施を検討されている。また、第13
回日本ADHD学会において、シン
ポジウムにてプログラムに関する
報告をしている。
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本研究により、障害児相談支援の
現状と課題が質的調査および量
的調査の両面から明らかとなり、
それらのエビデンスに基づく障害
児相談支援のサポートブック(草
稿)が完成した今後、さらに攻勢を
行い広く公開していく。
障害児相談支援の最新の知見に
基づくサポートブックを作成中であ
る。Webアンケートに回答した相談
支援専門員の約半数から、完成し
たサポートブックの送付に関する
要望があることからも分かるよう
に、高い関心が寄せられている。
本研究の成果物として、このサ
ポートブックがWeb上からダウン
ロードできるようになれば、自治体
や障害児相談支援事業所が自由
に活用でき、障害児の相談支援
の質の向上につながり、行政的意
義は大きい。
サポートブック内の末尾には、障
害児に対する相談支援専門員の
振り返りチェックシートがあり、現
在の自分の立ち位置と今後の研
鑽内容についてセルフアセスメン
トができるようになっており、相談
支援の質の向上に寄与するもの
と考えられる。
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