よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料5 がん検診事業のあり方について(案)(高橋参考人提出資料) (102 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23760.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第34回 2/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

肺がん検診のためのチェックリスト(検診実施機関用) - 集団検診・個別検診

令和 3 年 3 月

解説:
① このチェックリストの対象は、委託元市区町村との契約形態にかかわらず、「実際に検診を行う個々
の検診機関(医療機関)」である
② 検診機関が単独で実施できない項目については、関係機関と連携して実施すること
〔このチェックリストにより調査を行う際の考え方〕
① 基本的には、実際の検診を行う個々の検診機関(医療機関)が回答する
② 自治体※や医師会主導で行っている項目(自治体や医師会しか状況を把握できない項目)について
は、あらかじめ、自治体や医師会が全検診機関(医療機関)に回答を通知することが望ましい※※
ただし医師会等が全項目を統一して行っている場合は、医師会等が一括して回答しても構わない
※ このチェックリストで「自治体」と表記した箇所は、「都道府県もしくは市区町村」と解釈すること(ど
ちらかが実施していればよい)
※※ 特に個別検診の場合

1. 受診者への説明
解説:
① 下記の 7 項目を記載した資料を、受診者全員に個別に配布すること(ポスターや問診票など持ち
帰れない資料や、口頭説明のみは不可とする)
② 資料は基本的に受診時に配布する※
※ 市区町村等が受診勧奨時に資料を配布する場合もあるその場合は資料内容をあらかじめ確認し、下
記の 7 項目が含まれている場合は、検診機関からの配布を省いてもよい。またチェックリストによる
調査の際は、「実施している」と回答してよい
(1) 要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があること(喀痰細胞診で要精密検査となっ
た場合は、喀痰細胞診の再検は不適切であることなど)を明確に説明しているか
(2) 精密検査の方法について説明しているか(精密検査は CT 検査や気管支鏡検査により行うこと、及びこ
れらの検査の概要など)
(3) 精密検査結果は市区町村等へ報告すること、また他の医療機関に精密検査を依頼した場合は、検診機関
がその結果を共有することを説明しているか※
※ 精密検査結果は、個人の同意がなくても、市区町村や検診機関に対して提供できる(個人情報保護法
の例外事項として認められている)
(4) 検診の有効性(胸部エックス線検査及び喫煙者への喀痰細胞診による肺がん検診は、死亡率減少効果が
あること)に加えて、がん検診で必ずがんを見つけられるわけではないこと(偽陰性)、がんがなくて
もがん検診の結果が「陽性」となる場合もあること(偽陽性)など、がん検診の欠点について説明して
いるか
(5) 検診受診の継続(毎年)が重要であること、また、症状がある場合は医療機関の受診が重要であること
を説明しているか
(6) 肺がんがわが国のがん死亡の上位に位置することを説明しているか
(7) 禁煙及び防煙指導等、肺がんに関する正しい知識の啓発普及を行っているか

2. 質問(問診)、及び撮影の精度管理
解説:
(8)~(11)の対象は、病院または診療所以外の場所において、医師不在の状況下で胸部エックス線撮
影を行う場合。個別検診では不要。また集団検診においても、医師立ち合いの下で撮影している場合、
医師が撮影している場合、病院や診療所が会場に指定されている場合は不要
(1) 検診項目は、質問(医師が自ら対面で行う場合は問診)、胸部エックス線検査、及び質問の結果、50
歳以上で喫煙指数(1 日本数×年数)が 600 以上だった者(過去における喫煙者を含む)への喀痰細
胞診としているか※
※ 質問は必ずしも対面による聴取で実施する必要はなく、受診者に自記式の質問用紙を記載させるこ
とをもって代えることができる。また、加熱式タバコについては、「カートリッジの本数」を「喫煙

99