参考資料5 がん検診事業のあり方について(案)(高橋参考人提出資料) (124 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23760.html |
出典情報 | がん検診のあり方に関する検討会(第34回 2/4)《厚生労働省》 |
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本市では⼈間ドックへの住⺠のニーズが⾼いのですが、⼈間ドックを委託契約している医療機関
から精検結果が報告されません。どのように対応すれば良いでしょうか。
A40
国⺠健康保険事業として市町村が⾏っている⼈間ドックの中で、がん検診に該当するものは「地
域保健・健康増進事業報告」に計上することになっています(厚労省確認済み)。つまり、公費を
使って⾃治体が⾏う検診は全て対策型検診であり、指針やチェックリスト等に沿って精度管理を
⾏う必要があります。
まずは医療機関に対して、「対策型検診の委託先機関はチェックリストの遵守が求められている
こと」を丁寧に説明してください。市からの説明で納得が得られない場合は都道府県担当者に相
談し、県やがん部会から改善依頼をしてもらうようにしてください。それでも改善されない場合
は、がん検診の委託先から外すことも検討してください。
精検結果の把握は検診精度管理の重要な要素で、精検未把握率は 0%にする必要があります。地
域住⺠のニーズが⾼くても、その精度管理が不⼗分であればがん検診の成果は得られず、住⺠サ
ービスにつながりません。
Q41
(胃がん・乳がん・肺がん)病院⼜は診療所で胃エックス線・マンモグラフィ・胸部エックス線
撮影を⾏う場合、医師の直接の⽴会いは不要ですか。
A41
病院・診療所において、医師の指⽰の下で⾏う場合は、いずれも⽴会いは不要です。
関連ガイドライン(※)では医師の⽴会いについて明記されていません。この背景として、技師
の技術認定や機器の基準が整備されており、安全性を担保する仕組みが整っていること、また、
不測の事態が起きた際には施設内に医師がいるため迅速に対処できること、などが考えられま
す。
ただし、病院・診療所以外の場所(バス検診など)では対応が異なります。胃部エックス線撮影
では医師の⽴会いが必要です。⼀⽅、胸部エックス線撮影とマンモグラフィでは⼀定の要件を満
たせば医師の⽴会いは不要です(※※)。
※新・胃 X 線撮影法ガイドライン(2011 年)、マンモグラフィによる乳がん検診の⼿引き(第6版)、肺癌取
扱い規約(第 8 版、肺がん検診の⼿引き)
※※厚⽣労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(令和 3 年 10 ⽉ 1 ⽇⼀部改正)」参照。
医師不在時の検診実施要件については、「検診機関⽤チェックリスト」を参照。
Q42
(肺がん・乳がん)
⼆重読影や⽐較読影の⽅法について、現在チェックリストで⽰されていること(※)以外に、何
か規定はありますか。例えば、読影は 2 名が独⽴して⾏うべきなのか、2 名の読影結果が異なる
場合、最終判定はどのようにしたら良いかなど、何か統⼀⽅針があれば教えてください。
A42
地域によって読影医の構成が異なり、様々な⽅法がとられています。現場の状況に合わせて判断
してください。
※
チェックリストで⽰されていること(抜粋・改変)
肺がん検診、⼆重読影
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