参考資料5 がん検診事業のあり方について(案)(高橋参考人提出資料) (117 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23760.html |
出典情報 | がん検診のあり方に関する検討会(第34回 2/4)《厚生労働省》 |
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診として⽤いるには特異度があまりに低く、リスクありとされても胃がんが⾒つからない偽陽
性者が多数出てしまう恐れがあります。胃がんリスク評価を⾏った後に内視鏡検診を⾏う⽅法
が本当に有効かどうか(胃がん死亡率を下げるかどうか)、その科学的根拠はまだありません。
対策型検診では科学的根拠がないものは⾏うべきではありません。
Q16
ピロリ菌検査を任意型検診として⾏うことは可能ですか。
A16
市町村が公的資⾦を⽤いて⾏っているものは全て対策型検診に分類されます。住⺠検診でピロリ
菌検査を⾏うことは不適切です。
ピロリ菌検査は、そもそもピロリ菌を調べること⾃体でがんを発⾒することはできませんし、対
策型検診として推奨されていませんので、実施することは不適切です。ピロリ菌検査を実施して
除菌治療を受けることで胃がんを予防できると⾔われていますが、無症候の胃炎患者に対する
除菌治療の胃がん予防効果は 34%ほどであり
、除菌をしても残り 2/3 は胃がんのリスクが
1)
残ることになります。除菌をしても胃がんリスクは残ることから、ピロリ菌検査については慎重
に対応する必要があります。
1) Ford AC BMJ. 2014;348: g3174
Q17
胃内視鏡検査では早期がんも⾒つかりますが、胃部エックス線検査では早期がんは⾒つかりにく
いのではないでしょうか。
A17
胃部エックス線検査でも発⾒がんのうち約 8 割弱は早期がんであり(⽇本消化器がん検診学会平
成 27 年度全国集計調査)、内視鏡治療で切除可能ながんも発⾒されています。
胃部エックス線検査は検診としての有効性が科学的に証明された⽅法であり、決して胃部エック
ス線 検査の精度が劣るということではありません。
3.検診間隔について
Q18
乳がん検診や⼦宮頸がん検診では指針で隔年受診が推奨されていますが、運⽤⾯が難しい(2 年毎
に受診勧奨通知を出すことが難しい)との理由で、実際にはかなりの市町村が逐年検診をしてい
ます。県としてどのように指導すれば良いですか。
A18
まず、検診の不利益(放射線被爆や出⾎など)を最⼩化するために隔年検診を遵守徹底するよう
指導をするべきです。また精度管理として、(市区町村向けのチェックリストにもありますが)個
⼈毎の受診歴を記録した適切な受診台帳を作り、受診台帳を基に、その年の対象者を毎年抽出す
ることが重要です。
よくあるケースとして、検診対象を奇数年/偶数年⽣まれで設定しており、1 回を逃すと次の受
診機会が 4 年後になってしまう、ということがありますが、こういった不適切なケースが発⽣
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