参考資料5 がん検診事業のあり方について(案)(高橋参考人提出資料) (115 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23760.html |
出典情報 | がん検診のあり方に関する検討会(第34回 2/4)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
肺がん検診において、なぜ⾼危険群(50 歳以上で喫煙指数が 600 以上)以外の⽅は喀痰細胞診を
受診できないのですか。
A8
喀痰細胞診は喫煙者のみに発⽣する肺⾨部扁平上⽪癌を早期に発⾒するために⾏うものだからで
す。
⾮喫煙者に対する喀痰細胞診をしてもがんの発⾒にはつながらず、検診費⽤の浪費になるばか
りでなく、不要な偽陽性者の増加による受診者の不利益につながります。
Q9
20〜30 歳などの若い頃にヘビースモーカーでその後⻑期間禁煙していた⽅も、喀痰細胞診の対象
になりますか。
A9
過去の喫煙者も喀痰細胞診の対象になります。国の指針では以下のように記載されています(※)。
※厚⽣労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」での記載
喀痰細胞診の対象者は、質問の結果、原則として 50 歳以上で喫煙指数(1 ⽇本数×年数)600
以上 であることが判明したもの(過去における喫煙者を含む)
Q10
国の指針では⾎痰がある⽅は検診対象外となっていますが、⼀部の委託検診機関から「絶対対象
としてはいけないのか」と聞かれました。「絶対」と⾔って良いのかどうか悩んでいます。
A10
検診対象にはなりません。
リスクが⾼い有症状者は検診ではなく適切な保険診療を直ちに受けて、迅速な診断治療につな
げるべきです。
Q11
喫煙指数の計算に、加熱式タバコをカウントしても良いのでしょうか。
A11
加熱式タバコについては、「カートリッジの本数」を「喫煙本数」としてカウントしてください。
Q12
⼤腸がん検診(便潜⾎検査)で毎年陽性になる⽅について、ある医療機関では「精検で 2 回以上
異常所⾒なしの場合、その後の検診(便潜⾎検査)で陽性になっても精密検査として内視鏡検査
を実施しない」という対応をしているようです。そうなると、精密検査が未受診となりますので、
このような⽅は以後住⺠検診の対象外にしても良いのでしょうか。
A12
現時点では内視鏡検査による精密検査で 2 回以上異常所⾒なしとなった⽅を⼀律に検診対象外と
することについて、コンセンサスが得られていません。
精密検査による内視鏡検査で異常なしの場合、その後の⼤腸がんリスクが低いことは⽰されて
います。従って、本来はこうした履歴を踏まえて検診対象者を設定するべきですが、現時点では
まだコンセンサスが得られていません。ただし、受診者本⼈への情報提供は必要で、例えば、
「何
回も内視鏡検査を受けて異常なしの⽅は、その後の⼤腸がんリスクが低く、暫く検診をしなくて
良い場合があります。次回検診を受けるかどうかは、精検担当医とご相談ください」などの説明
が必要です。
Q13
毎年要精検になるにもかかわらず、毎年精検を受診してくれない⽅がいます。そのような⽅につ
112