よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料5 がん検診事業のあり方について(案)(高橋参考人提出資料) (89 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23760.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第34回 2/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

仕様書に明記すべき必要最低限の精度管理項目(肺がん検診)
1. 検査の精度管理
■検診項目
☐ 検診項目は、質問(医師が自ら対面で行う場合は問診)、胸部エックス線検査、及び質問の結果、50 歳以上
で喫煙指数(1 日本数×年数)が 600 以上だった者(過去における喫煙者を含む)への喀痰細胞診とする※。
※ 質問は必ずしも対面による聴取で実施する必要はなく、受診者に自記式の質問用紙を記載させることを
もって代えることができる。また、加熱式タバコについては、「カートリッジの本数」を「喫煙本数」と
読み替える。
■質問(問診)
☐ 質問(問診)では喫煙歴、妊娠の可能性の有無を必ず聴取し、かつ、過去の検診の受診状況等を聴取する。
また最近 6 か月以内の血痰など自覚症状のある場合には、検診ではなくすみやかに専門機関を受診し、精査
を行うように勧める。
■胸部エックス線撮影
☐ 肺がん診断に適格な胸部エックス線撮影、すなわち、放射線科医、呼吸器内科医、呼吸器外科医のいずれか
による胸部エックス線の画質の評価と、それに基づく指導を行う注 1。
☐ 撮影機器の種類(直接・間接撮影、デジタル方式)、フィルムサイズ、モニタ読影の有無を明らかにし、日
本肺癌学会が定める肺がん検診として適切な撮影機器・撮影方法で撮影する注 2。またデジタル撮影の場合、
日本肺癌学会が定める画像処理法を用いること注 2。
☐ 胸部エックス線検査に係る必要な機器及び設備を整備するとともに、機器の日常点検等の管理体制を整備す
る。
☐ 集団検診を実施する検診機関は、1 日あたりの実施可能人数を明らかにする※。
※ 個別検診及び集団検診において病院や診療所が会場に指定されている場合は不要
解説:以下 4 項目の対象は、病院または診療所以外の場所において医師不在の状況下で胸部エックス線撮影
を行う場合。個別検診では不要。また集団検診においても、医師立ち合いの下で撮影している場合、
医師が撮影している場合、病院や診療所が会場に指定されている場合は不要。
☐ 事前に胸部エックス線写真撮影を行う診療放射線技師に対して指示をする責任医師、及び緊急時や必要時に
対応する医師などを明示した計画書を作成し、市区町村に提出する。
☐ 緊急時や必要時に医師に連絡できる体制を整備する。
☐ 胸部エックス線写真撮影時や緊急時のマニュアルを整備する。
☐ 検診に従事する診療放射線技師が必要な教育・研修を受ける機会を確保する。
■胸部エックス線読影
解説:外部(自施設以外の医師、地域の読影委員会等)に読影を委託している場合は、委託先の状況を確認
する。
☐ 自治体や医師会から求められた場合、読影医の実態(読影医の氏名、生年、所属機関名、専門とする診療科
目、呼吸器内科・呼吸器外科・放射線科医師の場合には専門科医師としての経験年数、肺がん検診に従事し
た年数、「肺がん検診に関する症例検討会や読影講習会注 3」の受講の有無等)を報告する。
☐ 読影は二重読影を行い、下記の要件※を満たす医師が読影に従事する。
※ 読影医の要件
・第一読影医:検診機関などで開催される「肺がん検診に関する症例検討会や読影講習会注 3」に年1回以
上参加していること
・第二読影医:下記の 1)、2)のいずれかを満たすこと
1) 3 年間以上の肺がん検診読影経験があり、かつ検診機関などで開催される「肺がん検診に関する症
例検討会や読影講習会注 3」に年1回以上参加している
2) 5 年間以上の呼吸器内科医、呼吸器外科医、放射線科医のいずれかとしての経験があり、かつ検診
機関などで開催される「肺がん検診に関する症例検討会や読影講習会注 3」に年1回以上参加してい


86