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産業保健委員会答申について (15 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011723.html
出典情報 産業保健委員会答申について(5/15)《日本医師会》
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1.2. 生涯研修の内容改善
認定産業医の資質向上を図るためには、産業医学研修会は、産業医学を基
盤とする適切な内容について、それぞれにふさわしい講師が実施することが
重要である。
ところが、生涯研修において、利益の追求を主目的とする事業者が、産業
医学とは関連の薄い内容を繰り返し実施する例があることが指摘されている。
このようなことから、委員会では主催者(申請団体)の要件・資質につい
て議論され、主催者の適格性を判断するために組織に関する資料の提出や財
務諸表、過去の研修会収支など、主催者の信頼性の確保の取り組みについて
も検討した。なお、営利目的で産業医学研修会を実施することは認定産業医
制度の健全な運営を阻害するおそれがあるとの懸念が共有された。そのよう
な議論を踏まえて、生涯研修の開催要件として、都道府県医師会の関与のあ
り方について検討を行った。
そこで、利益の追求を主目的とする団体や法人格のない団体が主催する場
合、同じ内容が繰り返し実施されている場合といった疑念のある申請があっ
た際には、都道府県医師会において適切な内容であることを確認し、必要な
修正を求めるなどして受理することが望ましい。
また、生涯研修のテーマが疾病予防や健康管理に関することに偏っている
地域があるという指摘がある。産業医学に特徴的なテーマである作業環境管
理及び有害業務管理に関してはこの研修会以外では学修できない内容である。
そこで、全国の都道府県医師会は、産業医学研修会を企画する際に、作業
環境管理及び有害業務管理に関する研修を少なくとも年に 1 回は実施すべき
である。

講師要件については、講師要件を「医師でない場合、労働衛生コンサルタ
ント等の資格を有する者」としていたが、委員から「医師に限らず医療分野
での専門性があり、それが職業性疾病等に関係がある場合は、個々に都道府
県医師会で審議して認めればいいのではないか」という意見があり、委員会
では以下のいずれかを求めるという方向性になった。
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