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産業保健委員会答申について (31 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011723.html
出典情報 産業保健委員会答申について(5/15)《日本医師会》
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2.6. リスクの見積り
第 2 段階は、リスクの見積りである。化学物質管理者や作業内容をよく知っ
ている者がリーダーとなって、特定したリスクごとに関係情報を収集し、多様
な意見を聴取し、分析して本質を見出し、共有化を図り、リスクの重篤度の基
準、可能性の度合いからリスクを見積り、根拠となる事柄を簡潔な言葉で付記
する。
物理化学的危険性と環境に対する有害性については、産業医は特段専門的
知識を持っていないので、助言する事柄は少ない。しかし、健康に対する有害
性については、産業医の助言が期待され、ばく露経路(表 2.8)と ADME(吸
収、分布、代謝、排泄)、GHS 分類ごとの障害との関係でリスクを見積るよう
助言するとよい。

表 2.8

ばく露経路

経気道ばく露(吸入:気体)

経口摂取

(吸入:蒸気)

経皮ばく露

(吸入:粉じん)

皮膚又は粘膜に接触

(吸入:ミスト)
(吸入:ヒューム)

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