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産業保健委員会答申について (49 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011723.html
出典情報 産業保健委員会答申について(5/15)《日本医師会》
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表 2.13 アセトニトリル – 厚生労働省有害性評価書(要約)10)


アセトニトリルは経口、吸入、経皮によって速やかに体内に吸収され、
全身に分布する。



急性中毒による死亡例では、種々の器官や血液、尿から本物質及び代
謝産物が検出されており、特に肺、肝臓、腎臓、血液、尿で高濃度で
あった。



本物質はチトクローム P-450 を介してシアノヒドリン中間体に代謝さ
れ、これが分解して遊離シアン等のシアン化物が生成される。



本物質の毒性はシアン化物による。



ヒトで、本物質の半減期は 32 時間、シアン化物では 15 時間であっ
た。体外へは未変化体で、あるいは遊離シアン、チオシアン等のシア
ン化物として、主に尿中に排出されるが、特に高濃度曝露の場合には、
肺から未変化体のままで除去される経路が重要であるとされている。

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